成人の日(二百文字小説)
「もしもし、母さん」
「お前かい? どうしたんだい?」
「成人式に出席したいのでスーツを買いたいから振り込んで欲しいんだ」
「それなら、父さんの形見の背広があるからそれを送るよ」
「父さんは生きてるよ! それにサイズが違うだろ!」
「だったら弟の進次郎の成人式のスーツがあるよ」
「弟はいないし、何で弟の方が先に成人式してるんだよ!」
「そうなのかい? だったら間違い電話だね」
新しいボケで通話を終えてしまう母であった。
「もしもし、母さん」
「お前かい? どうしたんだい?」
「成人式に出席したいのでスーツを買いたいから振り込んで欲しいんだ」
「それなら、父さんの形見の背広があるからそれを送るよ」
「父さんは生きてるよ! それにサイズが違うだろ!」
「だったら弟の進次郎の成人式のスーツがあるよ」
「弟はいないし、何で弟の方が先に成人式してるんだよ!」
「そうなのかい? だったら間違い電話だね」
新しいボケで通話を終えてしまう母であった。
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