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プロローグ・ゼロ 物語の始まり

 地球ではないどこか、一見普通の針葉樹に見える木々の林。


 よく見ると色合いがおかしい。基本的には緑だが、たまに色が抜け落ちた灰色の木、極彩色だけど形だけは標準的な寒帯の木、果ては枝葉の隙間から煙が立っているのに燃え尽きる気配がない奇妙な木まで。


 生息する生物も奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)だ。

空を飛ぶ巨大爬虫類【ドラゴン】

飛び跳ねて移動する粘性生命体【スライム】

勝手に転がり動き回る石【リビングストーン】

遠吠えで木を粉砕する狼【ウィンドウルフ】

存在していた影が突然消える【ゴースト】




 そして空中30㎝に突如として現れる 人 間 の 上 半 身 。


・・・え?・・・


万有引力の法則に従って落下し、出現の4分の1秒後に地表に落ちた。


・・・は??・・・


理解が追い付かなくなった・・・しょうがない、一旦落ちてきた‘彼’目線に変わりますかね―――



side change

side : Nozomi Reimei


トサッ


 異世界で初めて触れた地面は、よくわからない雑草に覆われていた。



「ここは、、、どこだろ?」


 視界に入る植物も空気も、さっきまでいた電車のホームどころか少なくとも記憶にある地球上のどの植物とも一致しない。カラー図鑑『熱帯の植物』には“鮮やかなオレンジ色の木は熱帯雨林でのみ見かけられる。地衣類や菌に由来する色合いである”って載っていたのに!


「どう見てもこれは松の仲間じゃないか!?」


 肺に入るフィトンチッドを異常に含んだ空気も、ここは松などで構成された針葉樹林であると訴えている。でも毒々しい橙色の樹皮の松なんて聞いたことがない。


 オーケー、少なくともここは自分が知っている世界じゃない。異世界だ。まだ核実験の事故で周辺一帯の動植物が変異している可能性が微粒子レベルで存在しているけど、人工物の痕跡が無いから本当に楽観的かつ希望的予測だ。


 せめて地球と共通の物がないか上下左右を見回してみる。


左手に見えるのは普通(に見える)松の木。よかった、地球の知識が使えそうだ。ほっと息をついて幹に触れてみると、強烈な違和感に襲われた!馬鹿みたいに固い、これはもはや木の形をした岩だろ!?


視界の右側で存在感を放っている不自然な色合い、、、はもう見た。

地面に生える雑草はクローバーに見えるが、葉の向き?が地球の物と逆。なにこれ。

空を見上げる。巻雲が遠くの空に見えて、全体的に霞かかっているけどきれいな空だった。

「青い、青い空だけは地球と変わらないのか。」


―――8900-EX!? 失礼、忘れて。おっドラゴンが空戦やってら。ふむふむ。ちょうど終盤戦(クライマックス)かな?もうそろとどめ入るっしょ・・・―――



 「ギャオオォォオオーーン(うわああああぁぁああ)」


 口から炎を吐く翼持ちの伝説上の生き物が死角から咆哮を轟かせながら落ちてくる。

首をひねって何とかリアル竜を視界に入れようとすると、別のドラゴンが悠々と飛び去って行くところだった。負け犬、いや負け竜は翼からおびただしい量の体液を流しているが、まだふらふらと飛行を続けて



バキボキメシャギュサビキキバキボキドドーーーーン!!!



丘の向こうへ姿を消した。周辺の木から鳥ではない何かが一斉に飛び立ったのは辛うじて見えたが、ワンテンポ遅れて腹の底に来る地響きが起り、視界はまた異界の木々を映す。


「翼折れた鳥   か。それなら僕は、足のない人だ。」


 ――――彼の胴体は腰の少し上のあたり・・ちょうど上半身と下半身の境目あたりに白色のパーティクルが散っていて、そこから股関節、膝、足と来るはずの場所には何もなかった。切断面には薄い膜のようなものが張っており、出血はしていない。内臓があるはずの場所はモザイク規制が必要な状態に―――はなっていない。ニュートン環のような虹色の円が広がっていて、膜自体は白色不透明。乳白色のような肌色のような、それでいてメタリックな青みがかった光沢を放つ不思議な色合いの謎の物質で覆われていた。解説はここまで。これは彼の物語だ。俺があまり口を出して良い筈がない――――


頬をぺちぺち叩くが、ここは異世界であり現実(リアル)だ。ファンタジーな世界だけど。頭が痛くなってきた・・・ついでに頬も。


「夢じゃなかったか。。。」



―――――おもむろに舌を前歯に挟んで、顎に力を加えようと・・・ちょっと待て、自殺する気か!?死ぬな、早まるな!!主人公が舌を噛み千切って速攻で話が終わるなんてことがあってはならないんだ!!!!――――――



 軽く舌を噛み千切って自殺を試みるが、うまく力が入らない。死のうと思えど思うように動いてくれない体を恨むとともに、やって来た死の恐怖でもう自殺する気はどんどん失せてく。かといって歩こうにも一歩も踏み出せない。足無いから当然か。


 要は死ぬのはヤダけど僕はこの世界でどうしたいのかが分からないのだ。いや、無理くり“要は”の後に言葉を連ねて何とか今の気持ちを整理しようとしているだけだ。



――――――あれ?念が通じた?――まあいい、結果オーライだ。――――――



途方に暮れて黄昏ていると、時間が早く流れているような気がした。ゆっくりと日は落ちてゆく―――――






――――――――これはこんな主人公が異世界で頑張って自分なりに生き抜くお話である。

本文にもだいぶ顔を出していました、作者です。初めまして。さて、本日はお日柄も良k((殴「僕の設定酷すぎない!?ねぇ!!下半身吹っ飛ばされた上に未開の地スタートってどーゆーことだよ!?」うるさい!文句は受け付けねぇ!召喚者に言え!!つーか自殺阻止してあげたじゃn「異世界転移モノなのになんで前世と同じボッチやんなきゃいけねーんだよ?」・・・

作者の力不足です。はい。コミュニケーション不足で自分以外の人の特徴なんて作れないんスよ。だから自分を基に改編したキャラ作るしかないのと、お色気要素もNGなんでいっそのこと下半身ごと消しちゃえ☆って感じになったんス。コミュ障ボッチなのは僕のコピーだから・・・いや僕ボッチちゃうし・・・ってなんでさっきから何も言わないの望君?


「・・・」(´;ω;`)ウッウッ


泣くなよ、僕も泣きたくなる


・・・こんな感じでキャラ不足で地の文が多くなったり、展開がグダグダになったりしながらのんびり進んでいきます。

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