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第97話クレアチニンの上昇

朝女房に連れられ臨時の診察をお願いしました。

「クレアチニンが5.28と上昇しています。やはり無理な出張はだめですよ。Hb(ヘモグロビン濃度)が8.70に落ち込んで完全な貧血状態です。H b A 1 c(ヘモグロビンA1c)も6.30に上昇しています。膀胱炎も起こしていますね。エポジンの注射を打って、炎症止めの薬も出します」

散々の結果でしたが、女房に会社に送ってもらいます。

こんな日に昼から息子が訪ねてきます。

会社の事務室を覗くと、女性社員がすでに息子が来ていて相棒と話しているそうです。

「早いですね?」

部屋に入るとリュックをテーブルに置いた息子が憂鬱そうな顔を向けます。{/face_z/}同時に相棒が部屋を出ます。

「やたらと報告書をおやじに送らないでください。ホテルの件は私を通して」

息子はホテルの会社創立時から社長にホテル運営を任されていました。

今の調査の段階では全く何もしていなかったにふさわしい結果です。

「ではホテルの月次決算が黒字に修正した粉飾がされていたことはご存知ですね?」

「いや、あれはホテルの社長と前の経理がしていたことで・・・」

「だから私はあえて誰がしたとは言ってません。現実の結果を報告しているだけです」

「工事代金やリフォーム代が資金繰りに使われていたことは?」

「知らないよ」

「では報告書は事前に取締役にも送りますが、何か言うことがあれば電話をください」

話が終わらないうちに、彼はリュックを背をって部屋を出ていきます。

「専務、顔色が悪いですよ」

相棒が心配して声をかけます。


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