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第8話有給休暇

会社の就業規則を引き出してきて有給休暇の規定を調べます。


いくら5月の連休を使うとしても、入社4か月では有給自体が発生しません。


それでやもえず専務を飲み屋に誘います。


こういう交渉はとくに中小企業では根回しが大切なのです。


「実は健康診断で良性の膀胱がんが早期発見出来たので手術がしたいのですが?」


良性とは誰も言っていません。


「良かったね」


反応は薄いようです。


「あのまだ有給が発生していないのです」


「そんなことか。前借でいいじゃないか」


と呑気そのものです。


でもそれに甘えることにしました。


これはどうしても連休で退院をしなければ!勝手な思い込みです。


女房は私の再就職で今のパートを辞めたいと頻りに訴えています。


その気持ちが伝わるだけにこの職場を失うわけにはという気持ちが強いのです。


同年配の再就職よりはるかに給料がいいのです。


若い時はそのようなこだわりは全くなかったのですが。


さっそく泌尿器科の医者に連絡を入れました。


「よし、連休の前日に手術をしよう。だが一番早くて10日間の入院だ」


「短くは?」


「早くてだよ。内容によってはもっと長い入院を覚悟してください」

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