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第66話引き継ぎ

血圧が少し下がってきたようです。

女房が仕事を辞めたので、毎朝職業訓練のパソコン教室の梅田まで一緒に歩くことにしました。

それに腎不全の食事を再開して弁当を作ってくれています。

でもあまり神経質にならないことを約束しました。

今日は社長が奥さんを連れて経理処理の説明に来てくれます。

社長はいつも通りペットボトルを手みあげに来ます。

かなり人に気を使うタイプなようです。

でも女子社員には全く別の人格に見えているようです。

この点をじっくり見ていく必要があります。

親会社には決算が赤字であった再報告をしていますが、全くなしのつぶてです。

「私としては経理を1本化してここに置きたいのです」

方針からズバッと入りました。

「それは大歓迎です!」

奥さんが思いがけない返答です。

「もともとこちらの女性社員が出来ないということで受けたのです。私も経理の経験がそんなにないのです」

「あの経理担当がいたのでは?」

「彼が作った月次決算書は修正だらけですよ。それでこちらの税理士に振ったのです。彼が税理士資格を持っているところが落とし穴だったんです。もともと親会社もそれで首になっています。息子から聞きませんでしたか?」

息子からそんな話は少しもありません。

「来月をめどに経理事務の引き継ぎを始めます」

私の宣言に二人とも賛成です。

今日も2時間トイレに行かなくて済みました。

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