第52話2度目の退院
最終の検査値の結果、クレアチニンは4.4と土俵際に踏みとどまりました。
異例の日曜日朝退院となりました。
主治医ではなくあの若い女医が土曜の夕方に伝えに来てくれました。
お世話になります!
「カリウムが今一つ改善していません。野菜は茹でこぼしで、果物もこのパンフレットをよく見て食べてください。それから夕食後毎日アーガメイド20%ゼリー25gを食べるように。食べにくいのでリンゴ味を振って食べてください。このゼリーは便秘を起こすのでこの下剤を適宜飲んでください」
薬の説明が続きます。
「泌尿器科から出ていた痛み止めは禁止です。どうしても痛みが続くようなら内科から腎臓に比較的安心な錠剤を出します。それと泌尿器科から出ていた睡眠薬も内科のものと入れ替えています。市販の風邪薬も厳禁です。これも都度内科受信時に言って貰えればこちらで薬を出します」
薬の副作用がかなり出ていたようです。
「貧血も自力改善は今後無理なので、1か月の受診時にエポジンの注射を続けます。今までは膀胱がんの抗がん剤の副作用が中心でしたが、これからは腎不全の症状や副作用が現れると思いますので、常に気になることがあれば主治医に伝えてくだささい。腎臓はよくなるということはもう考えられないのです。どこまでもたせるかですから」
体重が5キロほど減ったので風に飛ばされそうです。
朝一番女房が車で迎えに来てくれます。
お世話にはもう頭が上がりません。