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第350話生活を守る

今日はNPOの後歩いて労働裁判の講演会に出ます。

もう初めて5回を超えてそれをまとめて弁護士の意見も入れ一人IT社長にパワーポイントを作ってもらいました。

それに透析の関係で貧血状態を防ぐので椅子に座らせてもらっています。

今日も38人と盛況です。

「私の場合すでに労働審判を終えましたが、会社側が審判に異議が申し立てして調停が不成立となってしまいました。担当弁護士と話し合いましたがどうもこの人とは合わないのです」

「どうしてですか?」

私は弁護士の言う常識から入らずにまず話してもらうようにしています。

「私は不当解雇を主張して残業代請求を主張する弁護士と初めからそりが合わなかったのです」

40歳代の課長で部下のいないリーダーに左遷され給料も下がったようです。

弁護士を変えたいそういう気持ちも私にもありました。

どちらかというと労働裁判の弁護士は経験の少ない若手が多いのです。

「仕事も廻って来なくなり窓際のような席に置かれいつの間にか無能というレッテルを張られてしまいました。それで次には倉庫係です。そこで解雇されました。これについて弁護士が理解できていないようなのです」

「通常訴訟では、審判が尊重されますが、調停内容に双方納得できないわけですね?」

「無能ということが拭えてないのです」

「労働審判の証拠調べは引き継がれませんので、労働審判時にとったメモなどを書証として改めて提出する必要があります。そういう意味では新たな裁判の開始ということにもなります。その弁護士とじっくり話し合うことや、理解してくれる新しい弁護士と出直すのも一つだと思います。労働裁判は思ったより長いですし、賃金の仮払い訴訟も検討する必要があります。生活を守ることは前提ですから」

私はこの2年半の反省も込めて話します。

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