表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/359

第31話膀胱縮小

ようやく精神的にも落ち着き、仕事も銀行対策という縄張り外の仕事を見つけてほっとしていましたが、

社長から直に呼ばれ、裁判を引き継ぐようにということを伝えられました。

この会社は30件ほども裁判を抱えていたのです。

これだけは専務の専売特許のようなもので誰もできないのです。

それが私は前社でしばらく裁判対策をしていたのです。

「そんなに簡単に引き継ぎ出来るものではない」

専務は裁判資料を鍵のかかる書棚に仕舞い込んでいて見せる気はありません。

こうなると不思議に不動産部長や経理課長から応援の声が飛びます。

力を合わせれば楽なのにという声は受け入れられません。

でも今日は最終の抗がん剤の注入の日です。

やはり黙々と注入を始めます。

「これで最後ですね?」

この叫び声も届かないようです。

「来週、膀胱鏡で見てからのことです」

それは約束違反ですよ!

「膀胱内注入治療を行っても20~30% の割合で再発します。尿検査・尿細胞診は月1 回、膀胱鏡検査、経静脈尿路造影、MRI は3 カ月おきに検査をしないとダメです」

「痛みは?」

「膀胱縮小も調べてみないとね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ