表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/359

第2話クレアチニン

自覚症状がないので、再検査も女房には内緒で会社の昼の時間を使っていきました。


だがその地元のクリニックから携帯に電話が入りました。


「血圧と血糖値が高くもう1度紹介する病院に再検査をお願いします」


女の人の声が少し慌てていましたが、詳しい説明はありませんでした。


今度は昼休みという訳にはいかなので、上司となる専務に相談しました。


「まあ、ゆっくりやったらいいよ」


時々一緒に飲むようになっていたから、リレーションはできていたのでとくに届を出さずに出かけることになりました。飲むということは転職人間には必要な作業のようです。


大阪城が見える大きな病院を紹介してもらいましたが、検査を受けるのは一日がかりです。


仕方なく会社の部下に少し戻りが遅くなるという連絡を入れておきました。


10時から初診の手続きを済ませて、10時半に内科の順番を並びます。


「しんどくない?」


医者から質問されますが、とくに疲れるということもなくハードな仕事を今までこなしてきました。


「血圧は昔から高いの?」


「いえ」


「血糖値も高い。クレアチニンが4.5あるこれはいかんね」


クレアチニンについてこの時初めて聞いた名前でした。


「結果が出てからになるが、腎臓の治療を検討しないとね」


「会社に勤められますか?」


それが一番心配でした。


「通院になるがね」


帰ってインターネットでクレアチニンを調べましたが、正常値は0.59~1.21ということでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ