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第195話賃金仮払い勝訴

労働審判の決定が予定通り減額されましたが勝訴しました。

少し気分が楽になって女房に報告をしました。

本訴が有利でないと出ないという話を聞いていました。

だがこの会社は最後まで安心できません。

支払いをしなかった時の差押えの準備をしていますが、判例が見当たりません。

「労働審判勝訴おめでとうございます!」

相棒の部長からの携帯です。

「どうしてそんな情報が?」

「総務部長が社長に怒られて弁護士に連絡を入れたようです。今度こそ弁護士の入れ替えをするようですよ」

どうも彼の部下かあの女性社員から情報が流れているようです。

「どうも不動産事業部は解散という話しだが?」

「専務も詳しいですね。でも新しい工事部の課長が採用されたようです」

「彼女の上司になる?」

「と言うよりは強引に引き継ぎを始めるようですよ。これは専務がごり押しして総務部長と社長に掛けあったらしいですわ。今日から引き継ぎを始めているようです」

「信じられないな」

「今日は元不動産部長の飲み会に社員が集まるようです。また情報があれば入れます」

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