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第17話膀胱刺激症状

2度目の抗がん剤の膀胱内注入療法を終えた翌日から、トイレに1時間に2度も行くようになりました。

尿は褐色で痛みを伴い明らかに血尿が出ています。

社員の視線が気になるので、出来るだけトイレに行かないようにしようとしますが我慢が出来ません。

といって大量の尿が出るわけではないのです。

会社備え付けの体温計で計ってみると37.4度の熱があります。

風邪をひいてしまったのか?そう思いながらネットを開いてみました。

抗がん剤治療は30~50%に膀胱刺激症状(尿が近い、尿が我慢できない、排尿時に痛みがある)が出る場合があります。また、血尿(15~30%)、発熱(20%)、膀胱容量の低下(0.1~1.0%)などの症状がでることもあり、注意が必要ですと書かれています。

膀胱刺激症状に間違いない!

こういう時に社長室に呼ばれました。

トイレが我慢できるか?それで頭が一杯です。

「とくに総務としての仕事はなさそうだから、不動産の方を見てもらおうと思うが?」

「はい」

仕事がないということが辛かったので渡りに船です。

「今の不動産部長は素人だから一から見直すつもりで」

専務が言葉を添えます。

でも不思議な会社です。病気のことについては一言も触れません。

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