表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/359

第178話血判書!?

ここ数日足の吊は続いています。

それで寝る前に内科で処方された痛み止めと睡眠薬を飲んでいます。

今日は職業訓練後労働裁判の弁護士と会います。

数日前に刑事事件担当の弁護士から従来の弁護士に代わっていよいよ顧問弁護士が登場してきたという報告を受けています。

「こちらも顧問弁護士に代わりましたか?」

「いえ、あの弁護士のままです。一般裁判の準備書面が出てきましたが、大半は労働審判と同じものですが、少し気になる文章が2点あります」

準備書面を広げて赤線を引きます。

「一つは不正なお金の使い込みの事実を見つけたとあります。80万という数字が出ています。証拠はまだ提出されていません」

私は弁護士のノートパソコンにUSBを差し込んで、80万の本社報告議事録を見せます。

「これはホテルの会社のグループ人材派遣会社なのですが、ペーパーカンパニーで派遣免許もありませんでした。それで本社にその報告をしてホテルの社長の了解を取って会社を設立しました。その登記費用と以後の派遣免許費用です。だが40万はそのまま残っています。懲戒解雇になりましたから。登記費用の領収書はメールで送ります」

「そうでしたか分かりました。もう一つはホテルの幹部を集めて会社の乗っ取りの血判書を交わしたとありますが?」

「それは幹部会議の盗聴テープの後にこれから団結して会社を盛り立てよう!と交わしたものなのです」

「現物はありますか?」

「それが現物も見ていませんし、どこにあるかもわかりません」

「それが被告にあるということは?」

「それはないと思います」

「不安材料ですね」

確かにぽっかり記憶から消えています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ