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第14話退院の交渉

毎日暇を持て余しています。

内科の担当医はもう少し検査をしてみたいと言い、泌尿器科は抗がん剤の注入を始めたいようです。

こちらは何とか休みを押さえて会社に出たいと訴えています。

一度入院直後に会社に電話を入れましたが、名前を伝えましたが自分の課の女性社員に

「どちら様ですか?」

と尋ねられる始末です。

これはいよいよ退職だなと思いました。

専務を呼び出してもらいましたが、彼も病院に出てるということでした。

私も転職を重ねてきましたから、会社の中での自分の位置ができるまでは危ういとわかっています。

そういう時に生命保険の調査員だけはよく携帯を入れてきます。

どうもこの病院だけではなく、健康診断を受けた病院にも足を運んでいるようです。

記憶では健康診断で要検査を言われる半月前にネット保険に加入しています。

入金日(入金日が来ていないとダメなようです)も問題ないと思います。

女房はパートの合間によく見舞いに来てくれます。

昨日は仕事の前に透析食の店舗によってパンフレットをもらってきています。

「弁当作らないとね」

と言われて会社を退職になるという話ができなくなりました。

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