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第129話USBがあった!

懲戒解雇を受けてから投げ出していたままの鞄を取り出して整理を始めました。

自分なりに落ち着いていたと思っていましたが、ホテルの事務所に私物も置きっぱなしになっているのに気付きました。

やはり動転していたように思います。

鞄の中は各ホテルの目標を決める時に使った資料と出向の辞令と懲戒解雇の用紙があるだけです。

でも発見しました!

毎日バックアップのつもりで撮っていたUSBです。

これは後日私を助けることになったのです。

この中身を取り上げず新しく買ってきたUSBにコピーをしてこれを見てゆきます。

USBの中身の概要書を作りました。

(1)入社日から不当解雇の日までの毎日の予定と結果を時間を入れてエクセルで作成してあります。

(2)各種の会議の議事録。

(3)依頼を受けた提出書類。

(4)引き継ぎ依頼のあった不動産、運送、ホテル、金融、裁判、人事総務関係の再建計画と膨大な量があります。

とくにUSBの変更や書き込みは一切しませんでした。

実は前の会社で歴史に残る事件に会社が巻き込まれ、やはり当時作っていたCDに助けられていたのです。

人はほん少し前のことでも記憶が曖昧になるものなのです。

懲戒解雇に至る今まで見えていなかった流れが見えてきました。

「そんなに根を詰めていたら持たないよ」

と女房が声をかけてきます。

どうも朝から夜の8時までパソコンに張り付いていたようです。

「この裁判は長期戦になりそうだから生活のことも考えてみる」

実はここが一番重たいのです。

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