表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/359

第110話腹膜透析

内科の定期診察です。

「少し風邪気味なのです」

「では風邪薬を出します。市販の風邪薬は絶対飲まないように」

検査結果に目を通しています。

「改善が見れませんね。クレアチニンも6.83まで進んで7.00が目の前です。Hb(ヘモグロビン濃度)も8.50で完全な貧血状態です。BUN(尿素窒素)も70.50です。気分が悪くないですか?」

「朝起きた時にむかつきます。足も少し浮腫んでいます」

「後で透析室を覗いて下さい」

透析室に降りると、あの若い女医が個室に案内します。

「現在の数値から急速に悪化するケースが多いのです。それなので漠然とした不安でノイローゼになられるケースが見られます。今のうちにしっかり透析を見つめてほしいのです。選択肢としては臓器移植もありますが一般的ではありません。仕事を続けるのには腹膜透析があります」

腹膜透析はネットで体験者の意見をたくさん見ました。今の仕事を続けるのにはこれかなと思っています。

「血液透析も最近は夜間透析も増えてきましたから仕事を続ける可能性もできてきています。一般的に週3日4時間は働きながらというのは無理があります。仕事を続けるのには腎臓温存法をしっかり理解してほしいのです。現在2割の腎臓機能に低下していますが、少しでも温存して透析にというのがいいように思います」

仕事を続けるのかこの辺りがポイントになりそうです。

女房に診察の後はクレアチニンの数値をメールで送っています。

「仕事の整理を始めたら?」

メールが帰ってきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ