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虚構  作者: くろねこ
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批判がきてもおかしくない内容かもですが、完全にオリジナルで作ったので温かい目で見てください。

批判がくるほど、人に読まれるものでもないかと思いますが…

私は、高校2年生になる。名前は、桜子。

最近、担任の先生に精神科を勧められた。

高校2年生に進級してから、数ヶ月経つが欠席は1、遅刻は1、早退も1、特段優等生でもないが、別に劣等生やヤンキーとかそういう類でもない。

比較的、ちゃんとしている側の人間だ。

友人関係は、派手なタイプではないが、全くいないわけでもない。一応、インキャの巣窟の卓球部所属だが。大会で目立った成績は残したことがない。

恋愛面は、友達のを見て全くリスクを負わずに、テキトーに流している。特段美少女というわけではないが、ブサイクというわけでもない。自分で言うのもなんだが、中の上程度だ。モテはしないが、全く告白されたことがないわけでもない。ちなみに一度だけokして、最後までしたことはあるが、相手の二股により別れた。イマドキの高校生は貞操観念がないのか。高校生の自分が言うことでもないが。特に、その失恋に喪失感を抱いたことはない。

成績は中の上、先ほども言ったが出席は決して悪くない。ゆえに妥協すれば、それなりの指定校が貰えるだろう。


本題に戻る。

そんな私だが、なぜか担任の先生との定期的な面談で精神科へ受診するように言われた。

こうゆう定期的な面談では、進路はどうするのかがメインなはずだ。

すごく疑問に思う。確かに少し眠れない時はあるが、学業に支障をきたしたことはない。

ましてや、授業中に奇声を上げたこともない。

私が疑問に思い、黙ってると。

先生は、その左腕と言った。

確かに、私の左腕には、幾つか重なり合った切り傷がある。これを聞いたら、察する人は多いだろう。

いわゆるリストカットだ。リスカだ。

偶然に見られたのだろうか。一応隠していたつもりだが。でも、それがなんだというのだ。交友関係の広くない私でも、周りの子で同じことをしている人は何人かは知っている。イマドキの子なら、10人に1人は何かしらの自傷行為を1度くらいしたことはあるはずだ。

それをわざわざ問題視する担任は、めんどくさい。

しかしながら、ある程度良い子ちゃんであと1年半ほど過ごしたい私は素直に聞くことにした。


面談から2週間後、担任の先生から紹介された学校の近くの精神科クリニックに人生で初めて受診した。

精神科の初診の予約はかなり時間がかかるはずだが、何かツテでもあったのかなんて邪推して。

受付のお姉さんは可愛らしい人だった。

私は可愛い人は好きだ。なので、私にとってこのクリニックはかなりの好印象だ。

ちなみに、初診は問診票を書くらしい。

かなりの個人情報を書いた。

あとは、どう書けば良いかわからなかったが、このお姉さんに会うためにちょっと症状を重くしようと思って、集中力がないとか食欲がないとか希死念慮があるとか書いた。自覚症状がなくても適当にあると書いた。そこから、何十分か待って、この先ずっと付き合っていくことになる主治医と対面した。

その主治医は南先生というそうだ。下の名前は忘れた。男の先生であったので、若干嫌だなと思った。

最初はカルテを作るためか、パソコンに全集中で全くこちらを見なかった。

生育歴を事細かに聞かれて、話した。

そこは、全く嘘は付かなかったと思う。あとでボロが出るのも嫌だったしね。

そのあとはこちらの瞳をずっとじっと見て、どうゆう困ってることがあるのかとかどうゆう自傷行為をしているのかとか聞いてきた。そこは、かなり過剰に表現した。そしたら、学校生活は送れてることから軽度のうつですねと言われた。

いや、精神科医なのに嘘も見抜けないのかと思った。

私がなかなかの演技派なのかもしれないが。

まぁ、いいや。あのお姉さんに会うためだ。

そして、最初に処方されたのは、エスシタロプラムとレバミピドとデエビゴとアルプラゾラムだった。

この時の私には何が何だか良くわからなかったが、エスシタロプラムが抗うつ薬の一種SSRIで、その副作用を抑えるのがレバミピド。

デエビゴは、新薬系の睡眠薬。

アルプラゾラムは、日本では40年程使われてるベンゾジアゼピン系抗不安薬だそうだ。不安時に頓服で使うものらしい。


アルプラゾラムを使った感想は兎にも角にも頭がぼーっとふわふわして、若干眠いってこと。

これから数ヶ月後、薬を貯めてこれを大量に飲むことになるとはこの時の私は知らなかった。

デエビゴは、悪夢を見た。ほんとーに嫌な夢だった。

エスシタロプラムは、レパミビドとともに使ったが、

若干副作用が出たみたいだ。みたいだと他人事に言うのは、最初に飲んだのは友人だからである。

薬機法違反ではないか。良い子でいたい私はこれっぽっちも勧めていない。ゆえに一言、人の薬を勝手に飲むな〜。と多少は言った。しかしながら、自分も症状を医者に重く申告してるので、人に言える立場でもない。とまぁ、ここから分かる通り、友人達には精神科に行ってることをオープンにした。

イマドキの子はほとんど精神科や精神疾患に偏見がないし、他人がすることなんて興味ない、基本自分がかわいいのだ。それは助かったのかもしれないが。


数ヶ月後、なぜか私は精神科の閉鎖病棟のベットにいる。この病院は普段通院してるクリニックではない。クリニックには、入院施設がないものでして。

少し前までは、学校の教室に居たはずだ。

入院形態は、親の同意ありきの医療保護入院である。

親には、精神科にかかって、こんな面倒をかけるなんてと、グチグチと口煩く言われたが。私は左から右に流した。両親は、心配の一声すらなかった。

ちなみに原因は、アルプラゾラムの大量服用をしたためである。意識障害と低血圧を起こした。

数ヶ月前まで、嘘の症状で精神科に受診していたはずだが、いつのまにか病んでしまっていただろうか?

それとも、最初から、だいぶ前から病んでいたのだろうか?それとも、これすら私の演技なのだろうか?

演技だとしたら、どこからが嘘なのか、何のための嘘なのだろうか?


続くかは分かりません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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