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ゆの  作者: 半月
3/7

3 魅夢

「敵って、誰?」

「パワー8(エイト)・・・・・・別名、パワー∞(無限)です。名のとおり、パワー8は最初、8人しかいなかった実力はあっても弱小チームだったんです。それが最近拡大しているらしくて、ユノやそれ以外の所も一族として生き残るためにはパワー8を倒すしかないと・・・・・・ユノの中でも寝返った奴がいて、寝返った奴でも使えなさそうだとパワー8の奴らは殺していくんです。魅夢様はパワー8に寝返るはずもなく、ユノのために、あなたのために戦い続けて、あんな結果に・・・・・・。」

悔しそうに目の前の女の子はうつむくけど、なんか他人事の話だ。

あたしに実感なんてない。

壮大すぎるでしょ、夢。

ま、いーや楽しそうだし少しくらい目が覚めなくていいよ。

「じゃー、いきなりですけど、いきますよ!」

回し蹴りがいきなり来て、あたしはなぜか避けれた。

「な・・・・・・!何すんの!?」

でも次にきたパンチでノックアウト。

「いったぁ・・・・・・。」

つーか、殴られたんだからいい加減起きろよ、あたし。

でも、痛いし夢じゃないんだろうなー。

五感ききすぎだし・・・・・・。

それから数ヵ月後、こんなあたしが命を狙われだすとは思いもしなかった。

ユノの仲間を集めて戦う夢・・・・・・じゃない現実に、今一つ現実味がなくて、あたしは敵から逃げる事しか出来なかった。

敵はもちろんパワー8、ユノの動きに目を付けていたらしい。

なんで親がリーダーってだけで、その魅夢とか言う人の顔も知らないのにあたしがリーダーなの?

あたしなんかに勤まるわけないじゃん。

だけど、ユノ一族はあたしが来たことで再び戦力を取り戻し始めてる。

リーダーが来たってだけでみんな集まってくれてる。

だから投げ出しちゃいけないんだと思う。

逃げちゃ、いけないんだと思う。

だけどあたし、トロいままだから戦える分けないよ・・・・・・。

目の前で血を流す人々をただ、見ることしかできなくて、動けない・・・・・・苦しくなる。

「やめろ!離せ!」

でも、やっぱり何もできないあたしは、敵に首をしめられた。

誰かがいろんなことを叫んでいる。

「ユノのリーダーがこんな奴たぁ、ユノも腐ったなぁ!」

朦朧(もうろう)とする意識の中で、あたしはついに意識が飛んだのを感じた。

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