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第2話 紹介

※この物語は作者の日頃から溜まっている鬱憤を晴らすため、シリアス作品で書くことが出来ないギャグを発散させるために書かれております。

その為、作者の趣味全開のパロネタ、メタネタが多分に含まれております。その点ご了承の上閲覧ください。

あと、行間を書くのが面倒なので会話多めです。

 ■■■前回のあらすじ■■■


 是非前回を視聴してくれ!


 住民票と勇者契約書、勇者保険にサインした僕はカロリーヌさんの案内で別の部屋へと移動していた。


 誰もいない廊下は静かな空気で満たされており、流石に気まずいので僕は話を振った。


「ところで、これから何処に向かわれるんです?」

「よくぞ聞いてくれました3人目さん」

「せめて名前で言ってもらっても構いませんか?」


「これから向かうのは控え室でございます」

「僕が3人目ってことは、他に2人先に召喚されてるってことですか?」

「そうに決まってるでしょ、馬鹿なんですか3人目さんは?」

「急に口調が尖ってくるよな、貴方」


「先に召喚された2人は先に控え室の方でお待ちいただいております故、貴方も合流していただきます」

「どんな方なんですか?」

「雄が一匹に雌が一匹です」

「犬とか猫でも召喚されたんですか?」

「これで雄が一匹増えますね」

「僕のような異世界転移者を家畜とでも思ってるような発言、辞めてくれません?」

「とにかく、会えば分かります」


 扉の前に辿り着く。他の部屋と変わりのない普通の扉──。

 何か緊張する。

 一体どんな人がこの奥にいるのだろうか……。カロリーヌさんがその部屋のドアを開ける。


「ステータス!」


 扉を開けた途端そのような声が聞こえてきた。

 一人の男性が手のひらを上に掲げて詠唱したそれの意味は俺にも分かる。


 しかし、何も起こらなかった。


 ただただ虚しさだけが部屋を木霊する。


「くっそ……、やっぱり表示されない……」

「当たり前でしょ。何回やっても一緒よ」


 奥には僕と同い年くらいの男性と女性がいた。

 男性は茶髪に活発系の陰キャな僕とは正反対っぽい運動系。

 女性は黒髪ロングにメガネという、典型的クール清楚系。

 どちらも美男美女といった感じで、いかにもモテそうな見た目をしている。

 ……まあ、さっきのやり取りで緊張もその固定概念も全て吹き飛んだけども。


「おっかしいなぁ、俺の参考にした本では、確かにこうするとステータス画面が表示されていたはずなんだけどなぁ」

「近年のMMORPGでもそこまで進歩してなかったわよ。ゲームと現実の区別がつかないのはヤバいからその中毒症状直しなさい」

「そんなことない。ここは異世界だ。何が起きてもおかしくないはずだ!」

「異世界=ステータス表示とか典型的ナ-ロッパ症候群の患者じゃあないの。……因みに、参考にした本のタイトルは?」

「ええっと……タイトルは長すぎて覚えてないけど……」

「もうその時点で典型的ナ-ロッパ作品じゃあない」

「そんなことないだろ」

「じゃあ、タイトルは?」

「なんとか賢者ってやつ」

「何故、一度否定したの?」


「あのぉ、お取込み中のところ申し訳ないんですが」

「おっと、これは失礼」


「それでは私は四人目の勇者様をお迎えしてきますので、先に自己紹介を済ませておいてください」

「あの、それなら、四人揃ってからのほうがいいんじゃあ……」


 バタンっとまるで話を聞かない彼女はそそくさと部屋を後にする。

 気まずい空気があるが、仕方あるまい。自己紹介を進めよう。

 あ、僕の自己紹介シーンはさっきカロリーヌさんに全部情報公開されたのでカットで。

 同じこと二回も書き込むの面倒だからね。


「俺、マッサラ町の『田知理タジリ サトシ』。こっちは、相棒のピー《規制音》チュウ」

「誰が電気ネズミよ。正真正銘の人間よ」

「奇跡の同姓同名!? しかも作った側!?」

「漢字は違うけどな」

「私は『蒼瀧院 ヒカリ』よ。よろしくね」

「いや、まさかの冒険のヒロイン側のキャラ!?」

「〇ケモンゲットで、大丈夫」

「危ない危ない危ない! てか、それハイテンションでいうセリフでしょ」


「あと、『蒼瀧院』って珍しい苗字ですね……」

「カッコいいでしょ。割と気に入ってるんだ。お陰で苗字を覚えられ易いんだよね。下の名前はありきたりで覚えられにくいけど」


「あ、あと敬語はなしよ」

「カロリーヌさん曰く、勇者としての資格のある者は身体能力の成長期の絶頂である年齢の異世界人……即ちちょうど俺達高校生くらいの年齢なんだと」

「だから、どうせあっても1、2歳くらいの年齢差なんだし、今後現地民に気を遣うことも多いだろうから、なら同じ異世界人同士くらい気軽な関係でいようって、さっきコイツと決めたの」

「コイツって……サトシって呼んでくれよ……」

「まあ、これから一緒に身を置く仲間だし、仲良くしないとねって」

「俺とも仲良くしてくれよ……」


「ところでお前、異世界転生したらやりたいこととかあった?」

「え、僕の自己紹介がまだ

「俺、異世界転生したらやりたいことがあったんだよねぇ」

「この人、隙を与えない自分語りをするタイプの人だ」

 厄介過ぎるオタクによくあるタイプだ。俺も気を付けなくては。

「てか、普通そんなこと考える? どんだけ頭ナ-ロッパなのよ」

 それが……あるんだよなぁ。好きな人とのイチャコラ、学校のテロリスト占拠、異能力バトル、異世界転生は中二病患者が抱える四大妄想なんだよなぁ。

 俺だって何度も考えたことがある。授業中、ノートの端っこに描いた謎の禍々しい剣、怪我したわけじゃあないのに眼帯で隠した片目、無駄に盛りまくった設定、設定、設定……痛々しくも決して後悔はしていないが、あまり思い出したくないかつての過去。

 元男子中学生としてはごくごく普通の経験だ。……のはずだ。はずだよね?

「魔力測定の水晶を壊したり」

「ただの器物破損じゃあないの」

「『俺、また何かやっちゃいました?』って言ってみたり」

「学習しない馬鹿者じゃあないの」

「ドラゴンやフェンリルを使役したり」

「蜥蜴とか犬の間違いじゃあないの?」

「なんだよ、全部否定しやがって……」

「否定もするわよ。そんな二次元の主人公じゃああるまいし、中二病は中二で卒業しなさい」


 このナイフ、鋭い上に返しまでついてやがる。

 効果は……抜群だ。


 何も言えない……。俺がかつて通った暗黒時代が夜の校舎の窓硝子のように割られていく。


「なんであなたもダメージ負っているの?」とヒカリさんに聞かれたが、俺はその解答をできないまま、ただサトシさんと共に悶えるだけだった。

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