第六話 担任の先生
「ん、もう朝なのか」
昨日、ベッドを配置したときに、窓際に設置したから日光で自然に目が覚めた。
そういえば、天使が言っていた災厄とやらはなんなのだろう。手伝いもすると言っていたが、結局分からずじまいだ。
そんなことをぼんやり考えながら着替えや身支度をしていたら、朝ごはんが運ばれてきた。
寮の自室にはキッチンがあるから、そこでメイドさんが作ってくれたんだろう。美味しそうなフレンチトーストだった。
俺は、前世では甘党だったのでスイーツは大好きだ。生クリームを付けていただいた。
「今日は、学校初日。生徒の能力値を測ると思います。頑張ってください」
体育の時間の最初にある、体力テストみたいな物だろう。こういうのって、王族のステータスがあほみたいに高かったりするけど。
「それじゃあ、食べ終わったしちょっと早いけど、出発しよう」
昨日の入学式で言われたとおり、パンフレットを地図代わりにできるので、迷わなくて安心だ。
「わかりました、気をつけていってらっしゃいませ」
メイドさんがお見送りをしてくれる。やっぱり美人っていいよね。
教室は、体育館に近い方から、S、A、B、Cとなっていた。体育館で授業をする事もあるため、近くなってるのだろう。
「おはようございます、ギル。昨日ぶりですね」
教室に入ると、窓際の席にアルが座っていた。なにやら、難しそうな本を読んでいる。結構朝早く着たんだけどな。
「おはよう、アル。朝早いね」
「いえ、それほどでも。実家ではいつも、これくらいの時間に起きていたので」
めちゃくちゃ早起きじゃん。お母さんポイントが増えたな。
授業が始まるまで30分くらいあったので、アルに習って、本を読むことにした。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。前世の学校と同じ物だった。
数秒たったあと、ガラガラガラと入り口のドアが開いて、30手前くらいの年の男の先生が現れた。
「初めまして、1年生Sクラスの担任をする事になった、ピーター・アマーストだ」
アマースト先生は、Yシャツに、黒のズボン、そして魔法使いが着るような長めの黒のローブを着けていた。
「既に知っていると思うが、一応説明しとくと、Sクラスは君達10人だけのクラスだ。今回のSクラスは、入学試験のトップ10になっているが、これからは定期試験の上位10名がSクラスになる。落ちないように頑張ってくれ」
つまり、ここにいるのは一握りのエリート達と言う事だろう。昨日、学園長が言っていたので、素早く理解する事ができた。
「そして、他のクラスは学年が変わるときにしか、変わらない。なので、A~Cクラスの者が11位以下だった場合は、何も変化は起きない」
おそらくこれは、生徒達が混乱しないようにしたのだろう。毎回の試験のたびにクラスメイトが変わっていたら、パニックになる生徒もいるだろうし。
「とまぁ、色々言ったがまずは自己紹介をしようか。これから3ヶ月は一緒に行動をする仲間だ。じゃあ、エドワードから進めてくれ」
さぁ、どんな人達がいるのか楽しみだな。
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