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第四話 ドキドキ入学式

 それから10分ほど、馬車で移動をすると、めっちゃ立派なデカイ建物についた。

 コの形をしたバカデカイ校舎があった。右の校舎が1年生、左の校舎が2年生となっているらしい。真ん中は三年生で、中心には門があり、その奥にある体育館に行ける仕組みになっている。

 3年生になると、実技の授業が多くなるため、校舎が少し小さくても問題ないらしい。

 ちなみに、校舎の外側には寮があり俺達3人は、今日からここに住む。



「では、お気をつけていってらっしゃいませ」

 建物の前くらいで、降ろされて御者にビシッと並ばれ一礼されている。

 エドワードは慣れている様子で、「ご苦労様」と声をかけていた。



 体育館は、三階建ての校舎よりも、天井が高く、ドーム状だった。そして、校舎から通路が伸びていた。授業で使う時はあの通路を使って、体育館に行くのだろう。

 体育館の中に入ると、体育館とは思えないほど豪華だった。

 いたるところに、花が飾られておりとってもいい匂いがする。それに、椅子もめちゃくちゃ豪華で一つ一つ、肘掛までついている。中央には、レッドカーペットが敷いてあり、何も言われなかったらきっと宮殿か何かだと勘違いしてしまうだろう。

 入り口にいる教職員から受け取ったパンフレットに、座席の位置がかいてあったので、そこに座った。右から、俺、エドワード、アルフレッドの順だった。そして、一番前の席だった。きっと、エドワードが王族であることが関係しているのだろう。



「いよいよ、入学式だね。入学式の後には、歓迎パーティーがあるらしいよ」

「そうか、荷解きをしたら行ってみましょうか?」

「そうだね。おいしい料理はあるかな?」

 数分馬車に乗っていて分かった事、エドワードは結構喋るのが好きだ。そして、アルフレッドは口数が少なく、誰に対しても敬語だ。

 大体、エドワードに話をあわせればいいので、楽だった。

 そして、エドワードは俺のことを『ギル』、アルフレッドのことを『アル』と呼んでいる。なので、それに習ってか俺もアルフレッドもそう呼ぶようになっていた。



 そんなことを話していると、会場が暗くなった。どうやら、入学式が始まるようだ。

 ステージの演台の方に、スポットライトが当てられていた。

「私がこのカノヴァン魔法学校小学部の、学園長、ローレンス・フォスターだ。ご入学、おめでとう」

 50歳くらいの、少し年をくっているおじさんが話し始める。

「この学校では、成績でクラスが決まっている。一番下がCクラス、その上がBクラス、Aクラスと続き、一番上がSクラスになっている。ぜひ、同級生と成績を競い合い、高めあって欲しい」

 ちらっと、パンフレットを見てみると『Sクラス』と書いてあった。公爵だし、第一王子のお友達だし、納得だ。

 横を見ると、二人とも学園長の話を熱心に聞いていた。そっと、視線を戻す。

「――では、歴史、魔法、剣術など、様々なスキルを身に付けていってほしい。今日は新たな、可能性を持つ者たちが着てくれた祝いとして、入学式終了後に歓迎パーティーを開催する。思う存分楽しんで欲しい。」

 これがさっき、エドワードが言っていたものだろう。王族だから、おいしい料理はたくさん食べてきているはずなのだけれど、学校の歓迎パーティーに興味津々のようだ。



「パンフレットには、個々を判別する魔法をかけており、誰が持っているかで内容がかわるようにしてある。教室などの場所が分からなかったら、使うといい」

 さっきから不思議に思っていたが、魔道具のような物だったらしい。エドワードとアルフレッドは、気になるようでパンフレットを見ている。

「では、解散!」

 学園長が話し終わった後、一気に会場が騒がしくなった。どうやら、パーティーに行く人が多いようだ。

「じゃあ、さっき言ったとおりに、荷解きをしたら、現地集合ね」

「分かりました。集合場所は、寮のエントランスでいいですかね?」

「うん、いいと思う。じゃあ、またねエドワード、アル」

お読みいただき、ありがとうございます。

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