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第二話 お父さんとご対面

「起きてください、ギルバード坊ちゃま」

 メイドさんのモーニングコールで起きる。初めての異世界だったが、思っていたよりもぐっすり眠れていた。

 今日は、魔法学校に入学する日だ。誰か、知り合いがいるかもしれない。心していかねば。

「まずは、着替えをしましょう。制服が届いております」

「分かった、すぐ行こう」

 魔法学校の制服。とても興味をそそられる。



「おぉ、カッコイイ」

 ワイシャツに、赤いネクタイ(学年ごとに色が違うらしい)、ジャケットにはところどころ金色が使われており、高級感がある。

 結構肌触りもいい。どのくらいの値段がするのか、ちょっと恐ろしいくらいだ。

 ちなみに、メイドさんは今日は着替えの手伝いをすることはなかった。

 昨日、結構断ったからかな? 着方は教えてくれたけど。

「では、お食事の前に旦那様が待っておられますので、先に旦那様の自室に向かいましょう」

 今の自分の父との初対面。すこし緊張するな。



 コンコンコン

 軽めにノックをしてみる。

 ノックの回数には、意味があるというのを廊下を歩いている途中に思い出してよかった。

「誰だ?」

「失礼します、ギルバードです」

 さっき、すこし緊張するとか思っていたが、訂正しよう。

 めちゃくちゃ緊張している。

 やっぱり、お父さんって怖いよね。ね。

「入れ」

 怖かったので、もう一回失礼します、って言っておいた。

 何を話されるんだろう。いきなり、今のお前は前のお前とは違う! とか言われないよね。前、多いな。

「ひさしぶりだな、ギルバード。見ないうちにまた少し身長が伸びたのではないか?」

「おひさしぶりです、父上。そう言っていただき光栄です」

 とりあえず、開口一番怒鳴られるのを回避するのには成功したようだ。

「そう、かしこまらなくてもいい。今日が入学式だから、少し話をしようと思っただけだ」

 ホッっとする。

 ただ、頑張れよとか、言われるだけのイベントかぁ。

「まぁ、マージェリーが家庭教師を雇っていたからな。お前が全然学校の勉強についていけないことはないだろうが、もし何か問題があるようなら言ってくれ。ちゃんとサポートするからな。頑張ってくれ」

 予想通りの展開すぎてビックリだ。

 ちなみに、マージェリーとは、俺の母の事である。昨日、本を読んでいて気が付いた。父はラファエルというらしい。

「ありがとうございます。学校に言っても頑張っていきたいと思います」

 ちなみに、毎日転生前の俺が勉強していたであろう書物は、昨日の夜のうちにチェックしておいた。

 結構ボリューミーだったが、前世での受験勉強とかを思い出しながら、頑張って覚えた。

「さぁ、マージェリーたちが待っている。早く食堂に行こうか」

 どんなごはんが出てくるか楽しみである。



 食堂に行くと、既に母はいた。あとは、数人養子か、分家の人と思われる男の子と女の子が居た。

「よし、じゃあ皆集まったし、食べようか」

 父のその言葉で、食事が始まった。

 よく、異世界転生系の小説であるので、いただきますは言っていない。

 朝食は、パンとスープ、オムレツだった。よく、異世界転生の話であるような、とてもマズイとかそんな感じはなく、むしろ前世の食事よりも美味しく感じる。

 これは、貴族が食べるような高級な物を食べた事がないせいか、こちらの世界では何らかのスキルがはたらいているのか。

 おいしいので、考えない事にした。



「では、食べ終わったので、行ってまいります」

「気をつけていくんだぞ」

「学校の寮に入るから、しばらくは会えなくなっちゃうわね」

 えっ、何ソレ。そんなの知らない。

 それはちょっと悲しいな。あっ、だから今日は、呼び出されたのか。

「そうでした、父上も母上も、お体には気をつけて」

 バイバイと手を振りながら、食堂を出る。メイドさんから、迎えの馬車が来ているという。

 さぁ、ここからが本当の学校生活だ。頑張ろう。

お読みいただき、ありがとうございます。

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