表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/51

裏切り

「本気で言ってんのかよ、俺とお前だけでどうやってやんだよ、武田グループは学園の3割ほどが入ってる。今や学園内だけではとどまらない、俺には聞かされてないが今もうペーシェントの上層部ともつながりを持ったそうだ、それはお前や俺がどうこうしようとしてできるもんじゃねえさ」


 ばかげた話だと真壁は笑う。確かに大それた話かもしれない。


「いいのか、このまま一生こき使われたままで、真壁、お前は学園を卒業したらそいつらとの縁は切れるからそれまでの辛抱と考えてるんだろう?それこそ見通しが甘いんじゃないか?あいつはここまで大きくしたグループだ、卒業後も続けるだろう、お前の武田グループの幹部としての役職はあまりにでかい、そいつを簡単に手放すと思うか?もうやめる手段はお前が死ぬか、妹をあきらめるか、あのグループをぶっ潰すしかねーんだよ、お前がもし何かあったとき伊織ちゃんは大丈夫か?」


 真壁は、それを聞くと固まった。心の奥底で眠っていた疑念をつかれ、絶望を思い出したかのような。本人もなんとなくわかっていたんだろう。


「だからなんだ、もう遅いんだよ、あそこまで膨らんだ組織だ、手下だって3桁はいる。俺らがどうやっても壊せるわけがないんだろ!」


真壁はこの話を続けてほしくないようだ。


「俺にはあいつらに勝つ算段があるし金もある、お前が協力してくれたら大量の金を出す、それに伊織ちゃん彼女結構つよそうだけどな、それともしお前になにがあっても大丈夫なように」


「お前何者なんだよ、もういいこの話はやめだ!帰るぞ、伊織」


 怒らせてしまったようだ。話の途中で真壁は待たせておいた妹をつれて帰って行ってしまった。


「真壁ー、伊織ちゃんによろしくねーあと待ってるぞー」


 俺は今かなり悪い顔をしているんだろう。




「あーあ怒らせちゃった、いいんですか返しちゃって」


 急に木の木陰から綾瀬が出てきた。OH JAPANESE NINJA THAT's COOL


「いつの間にいたんだよ、種は巻いた、あとはあいつ次第だ」




 ~~真壁宅 真壁視点~~


「見て兄さん!仮面ライダーの新作!今度はシックをテーマにするらしいよ!」


「お前本当に好きだな」


「かっこいいじゃん!僕も男の子に生まれて仮面ライダーみたいになりたかったなぁ」


 そういいながら仮面ライダーのスマホの広告を見せてきた。妹はまじめで大人びた性格をしているが、反対に仮面ライダーのようなヒーローが大好きだ、日曜日はいつも目を輝かせ仮面ライダーの話をしてくる。男のような服装、しゃべり方もこれがもとだ。だが中学校では、美形な顔で男性風の服をきているため王子と呼ばれているそうだ。


「兄さん、そういえば何をはなしていたの?」


 伊織がつぶやく。


「伊織には関係ない話だよ」


「兄さんいつも嘘ついてばっかじゃないか、約束も破るし、僕のために何かいけないことしてない?なんか最近お金の使い方も荒いし」


 伊織の言葉に心をえぐられる、確かに俺のやってることがいいことではないのは確かだ。でも全部お前のためなんだ。大事な人にいい暮らしをさせたいというのは間違っているだろうか。


「兄さん、もし僕のためにしてるのならやめてね、僕は別にそんなこと願ってないから、別にいい暮らしとかもしなくていいから、危ないことだけはやめてね、僕のあこがれるのは正義のヒーローの兄さんなんだから」


 うれしかった、こんな俺を肯定してくれるのが。

 伊織は俺が武田達の悪事に手を染めていたのをしったらどう思うだろうか、その未来を考えると胸が苦しい。

 俺は正義のヒーローに、もしなれるのなら。




 ~~~一公園 佐山視点 一時間後~~~




「信じてたぜ、おまえが来るのを」


 にやけ顔で真壁を迎える。


「本当に金はあるんだな」


「ああ、あるさ手付金がこれだ」


 札束の入った封筒を渡した。BREAKERSからの資金で綾瀬からもらったものだ。


 「今日はもう遅い明日たっぷり聞かせてもらうぞ」





 真壁を仲間にした後俺はファミレスで綾瀬と会議した。


「驚いちゃいました、えぐい作戦ですねぇ、詐欺師とか向いてるんじゃないですか?」


「それほめてる?、まあ使ったのは詐欺師の常套手段、可能性の話を誇張して不安感をあおるだけで、ずっとそのことについて考えちゃうからね、でも一番頑張ったのはおれじゃない」


 俺は電話の相手に話しかける。



『よくやっててくれたねー伊織ちゃん』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ