表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/82

62 ここは人を殺す島

62 ここは人を殺す島



 「違うんだレイナ! 誤解しないでくれ別にこれはイチャイチャとかじゃなくて!」


 レイナ「わわわ! 分かっていますよそのくらい!」


 漆(全然分かってないじゃないの)


 「これは・・・俺たちが漆を殺す前に、死なないために行った治療だ!」


 レイナ「えっ、えっと、え!?」


 今はこう説明するしかない。普通に聞こえる声で〝()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()〟なんて言えない。


 けど、ここからどうやってその説明に繋げたら良いものか。助けを求めるように漆を見つめる。何かこう、俺とレイナが2人きりになれるように演技をしてくれ!


 そんな念を察した漆は、舌打ちをして脳内ですぐに書いたであろう()()を読み始めた。


 漆「なんだよ結局2人はデキてるのかよ!せっかくノリトきゅんに治療してもらえたから、本当はわたちの味方だと思ったのに、ざーんねん」


 彼女はそのまま洞窟の方へと帰って行った。余計なことをほざいていたがまあ、名演技だ。


 レイナ「タスクくん──」

 

 「ご飯。食べよっか」



 ******

 

 

 ────砂浜



 「そっちのおにぎりなんだった?」


 レイナ「ツナと山菜と梅干しです」


 「梅干し食べれるっけ?」


 レイナ「好きではないですけど、体に良いから食べますよ。疲労回復の効果もありますから!」


 「じゃあ俺の1つ貰ってくれる?」


 「その歳になって好き嫌いはダメです認めません却下します」


 違うんだ。話たいことはこんなことじゃなくて、タマゴを殺す計画(プラン)を説明しなきゃいけないんだ。でも、こんな可愛い顔でお説教してくる彼女を見てしまうと、やっぱり血生臭いことは教えなくても良いんじゃないかって思う。


 けどそれは、俺が俺自身から逃げていることでもある。そこまで分かっているのにやっぱり逃げてしまう。彼女だけは失いたくない。


 レイナ「──私、死ぬ覚悟なら出来ていますよ。さっき漆さんと殺し合いをしても大丈夫でしたから」


 「な、なんの話?」


 レイナ「タスクくん私に何か伝えたいことありますよね」


 「・・・バレてた?」


 レイナ「タスクくんは何か大事な話をしたい時に限って、どうでもいい話をするクセがあります。まるで時間稼ぎのような」


 「ああ、その通りだよ」


 思わず笑ってしまった。このクセは今までも友達や親に指摘されたことがあった。まさか彼女にまで言われるとは思わなかったな。


 チカイ「食べ終えたら波打ち際()を散歩しませんか? 私も話したいことがあるので!!」


 彼女は海のむこう、遥か遠くの人に届けるように大声を出した。なんでそんな不自然なことをしたんだろう。タマゴのことを警戒してくれたのかな?けどこれで、タマゴ殺害計画を説明する機会ができた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ