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殺しアイランド~ザイキン12個集めてみた~  作者: 葵尉
4章 第2回殺人コンテストお題は「鍋」
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37 殺人コンテスト再開だよ!

37 殺人コンテスト再開だよ!



 ────砂浜



 タマゴ《それでは第2回殺人コンテストのお題を発表します!って、みんなテンション低いな〜》


 タマゴ《どうしたの? そんなに()のことが恋しいの〜? 僕は()()()()2日も待ってあげたんだよ?》


 ギンター「タマゴ。人間にはもっと時間が必要なんだ。分かってくれ」


 タマゴ《ふーん。じゃあ僕もみんなに合わせてテンション低めでいくよ。はい、お題は・・・鍋》


 漆「道具を使うのが早い者勝ちとかそういうのは変更なし?」


 タマゴ《ないよ。道具も今届けるからよろしく。じゃあ楽しみにしてるよ》


 ──ドスンと鈍い音が近くでした。浜辺に何かが落ちてきたようだ。


 きっといつもの荷物と、さっきタマゴが言っていた殺人コンテストで使う道具だ。


 次は誰が誰を殺して誰が処刑されるだろう。島を出るとか殺人コンテストをさせないとかもはやどうでも良い。いっそ俺を殺せば?


 だってどうせこの島から生きて出ることは出来ない。


 タマゴを殺すことはもう無理。かと言って誰かを殺すことも俺には出来ない。


 仮に出来たとしても鬼とのミニゲームをクリア出来る気がしない。


 ギンター「誰か殺人コンテストをしようとする者はいるか?」


 返事は聞こえない。みんな俺と同じ思いでいるんだ。だから誰もあの殺人グッズを取りにいかない。


 ──と、思っていたがプシューッと赤い煙が噴出していた。


 へ〜。驚いた。どうやらギンターが殺人グッズが入っている箱を開けたらしい。

 

 ギンター「漆。お前はいつこの鍋を取りにくる?」


 漆「当分は取りに行かない」


 キケツ「その箱の中身は本当に鍋なのかい?」


 ギンター「ああそうだ。誰もが見たことがある鍋だ」


 ギンター「だが箱を見て分かる通りデカい。風呂として使えそうだ」


 サイセ「本当に人間鍋を作れってこと?」


 ギヨウ「そんな鍋誰が食べるのよ」

 

 ウラハ「いやいやあれはあくまでも作品だから。誰も食べないよ」


 チカイ「とりあえずノリトさんに今後のことを──」


 アスカ「無駄よ。彼はもう()()()()()()()()


 チカイ「そんな! そんな言い方!」


 アスカ「とりあえずあの鍋の見張りはギンターに任せて、まずは朝ごはんを食べるわよ」


 漆「あんた、ずいぶんあの米兵を信用しているみたいだけれど、大丈夫?」


 漆「あいつがいつ誰を殺すかも分からないんだよ?」


 アスカ「そうね。ならあなたに鍋の見張りを頼めるかしら?」


 漆「ふん。もとよりそのつもりだよ」


 1人、2人。誰かがぞろぞろ俺を通り過ぎていく。手には朝ごはんを持っていた。洞窟に行くんだろうな。


 シドウが処刑されてから俺は信頼を失ってしまった。


 まあ、当然だろうさ。というよりそれで良いんだ。そもそも俺がリーダーになっていたことがおかしい。


 俺はやっぱりそんなものに向いていないんだ。ギンターとかアスカさんとか、それこそシドウの方が向いていた。


 チカイ「ノリトさん。向こうで一緒に食べませんか?」


 「……ありがとう。でもしばらくは1人で──」


 チカイ「も〜! 良いからこっちに来てください!」

 

 作り物のような綺麗な白い指に手首を掴まれる。ひんやりと気持ちが良くて、つい彼女を見ると陽の光が眩しかった。


 そのまま砂浜に沈んでいた重い体を簡単に起こされる。自然と顔が上を向き、相変わらず元気な太陽と顔をあわせる。視界が一気に明るくなった。


 「1人で歩けるよ」

 

 チカイ「あっ! すいません!」


 気がつけば砂浜に俺と彼女の2人きり。まるでデート──いや、そういえば鍋を見張るあの2人がいたんだっけ。


 チカイに引っ張られるように浜辺を歩き彼らの横へ座った。


 ギンター「調子はどうだノリト」


 「まあマシにはなってきているよ」


 漆「飯食わないならあんたの分もらうわよ」


 「食べるよ。久々のおにぎり(お米)だからな」


 最近はパンとか麺が多かった。どうやって献立を考えているのか知らないがやっぱり米が食べたい。ちなみに具材はツナ、昆布、梅の定番の3種類。


 チカイ「私の分も食べますか?」


 「いや、俺は誰かさんみたいに食いしん坊じゃないから」


 漆「ん? 誰かさんて?」


 ……おう。お前だよ漆。もしかして天然か?


 ギンター「一応聞かせてもらうが次はどうする。何か考えがあるのか?」

 

 女性2人と顔を見合わせる。2人の顔には〝考えなし〟と書かれていた。だから俺もそう言うしかない。


 「ないよ。何も考えていない」


 ギンター「そうか。それなら俺に考えがあるんだがな……」


 今までもギンターはアイディアを言ってくれる時があった。そんな彼だが珍しく言うのを躊躇(ちょうちょ)している。


 おにぎりを持つ手もなんだか落ち着きがない。まるで持ち方を知らないように手の平で転がしていた。


 確かに彼は外国人でおにぎりに馴染みがないだろうが。

 

 「なんだよ?あるなら言ってくれ。俺たちは何もないんだしさ」


 彼はおにぎりを置くと、膝に握り拳を置いて深いため息をつく。下を向いたままこちらを見ずに彼は口を開いた。


 ギンター「()()()()()()()()()()()()

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