大国皇太子
俺は度肝を抜かれた!
俺の国はこの辺では大国と呼ばれる大きな国だ。武力で領地を広げてきただけあって、荒々しい武骨な男が多い。
その国王である親父が一番だったが、最近では俺の方が勝つようになってきた。
他国では蛮人と影で言われているのも知っている。だからどうした?結局力ではこちらに勝てないのだから言いなりではないか!
視察に行けば必ず貴族令嬢達が接待にと差し出される。だが、みんなおどおどして怖がっているのは一目瞭然だ。たまに気の強い女もいるが、蛮人だとバカにしているのがありありと分かり、気分が悪かった。
大国の皇太子妃に何て野心家の女でさえ、俺の前に来ればオドオド落ち着きがなくなる。そんな女と結婚なんてまっぴらごめんだ。
国の女は男と同じで強い女が多く、とてもじゃないが女を感じない。こんな見た目で小さくて白くてふわふわした女が好きとか、笑えるだろうな。
正直うちの国は強いから政略など必要なく、貴族令嬢なら誰でもいいんだけどな~、好みの女には怖がられ、好みじゃない女もほとんど寄ってこず……正直積んでるなと思っていた。
とある中堅国に来たんだが、いつもの様にビクビクした女達が入って来る中に、天使がいた。
しかもオドオドもビクビクもしておらず、普通ににこにこと俺の横にちょこんと腰かけている。
試しに話しかけてみたが、楽しそうに会話をしてくれる……まさに天使だ。これはきっと運命の出会いなんだ。
何がなんでもこの女を連れて帰る!
詳しく聞くと、この女は3年ほど前に世間を賑わせた毒婦らしかった。だが、話した感じ毒婦とはとても思えない純粋な女だった。
噂になっていた男達とは全て関係を持ち、実の兄とも関係を持って今では侯爵の愛人になっているらしい……
とてもそうは思えなかったが、その夜俺の寝室にその女が派遣されたことで、事実だと思った。
純粋に行為を楽しんでいて、不思議な感じがしたので色々聞き出すことにした。
女はこういう行為は結婚した男女間でしかしないと知らず、閨教育はおろか、令嬢教育もきちんと受けていない事がわかった。
気持ちいい遊びのようなものだと教えられていたようだった。調べてもやはりちゃんとした子爵令嬢だったので驚いた。
今では侯爵家の使用人相手に娼婦の様なことをしているらしい。本人もみんなに愛されて楽しいと言ってるが、侯爵と話をつけて国に連れて帰ることに決めた。
女にも俺と一緒に来るかと聞けば、あなたとの行為が1番楽しいから行くと……どこかずれているが今はそれでいいだろう。
俺の国では一夫一妻制だ。なので女を妻にした。
他の男に行く暇が無いほど満足させ、それでもなお安心出来ずに、妻の住居スペースは男子禁制にした。
庭の散策にも必ずメイドに扮した護衛を常に側に置かせた。本当は外に出ないように監禁したいくらいだが、嫌われたくないのでやめておく。
女は意外なことに皇太子妃教育を楽しんでいた。知識に飢えていたらしく、教えればぐんぐん吸収した。
だが、本来の性格なのか、天真爛漫でポジティブな所は何も変わらなかった。
夜会に出るようになり、気の強い女どもに嫌味を言われることも多かったが、幸か不幸か全く気付くことはなかった……ある意味最強なのかもしれない。
子供達の教育は教育係に任せて、妻には楽しいことだけをして生きていって貰おうと思う。
回りがうるさくないか?そんなもんは黙らせればいいだけだ。妻の美しさは衰えることを知らず、今日も光輝いている。




