プロローグ
ぱらり、とページをめくる
これはとある、1人の少女のお話だ。
少女は、明るく、周りに光を振りまくような、そんな雰囲気の少女だ
少女の名は、グラベニ
グラベニは、トラブルメーカーで、ドジっ子だった…
そんなグラベニが起こす、快挙の次々
涙ありのストーリーを、見ていってほしい
私は、杙凪鈴乃、まだまだこれからな23歳、食べる事が大好きなの。
食事って凄いんだよ?
家族、友人との団欒はもちろん。
生きていくための栄養も取れるの!
さらに、世界各国でも、その世界の県、州の違いでも食事はころころと姿を変える
日本で例えるならば、西の大阪では味の濃い、お好み焼き、たこ焼きなどが有名だけれど、、北の北海道では、冬は寒いという地の利を活かした越冬野菜は、身が締まり、甘味がぎゅっと濃縮されているの。
場所が違えば、食べ物も違う、そんな多種多様に変わる食事が好き。
私は、食べることが大好き過ぎて、いつでも食事に関われる、コックになったの。
自分の店を持つために、色々な国を飛び回って、世界中の食材を見たり、食事をしたり、現地のコックに、レシピを教えてもらったり、そうして経験を積んで行った。
世界をめぐり終わって、日本に帰ろうと飛行機に乗った時。
あともう少しで、日本に着くという所で飛行機が落ちた。
鳴り響くサイレン、宙に浮くような感覚。
私はそんな中で、まだまだ食事がしたいなぁ。
と、考えていた
もしも神がいるのならば、食べ物が沢山ある世界に、転生させてください。
私は最後に、そう願った。
神が優しいことを祈りながら
……私、来世でも、美味しいご飯が食べたいです!