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コンビニ

作者: ライカ

私、みや 高良たから高校1年生。

男の子みたいな名前だけどれっきとした女の子です。

お父さんとお母さんがどっちが産まれても良いようにって考えてつけてくれた名前だけどさぁ。

男の子なら別に良いけどさぁ、女の子じゃちょっとねぇ…。

せめて(はるか)とか(ひかる)とか(かおる)にしてくれればいいのに…………って悠長ゆうちょうに自己紹介してるけど、私の只今の状況をご説明致します。

今日はメチャクチャ暑いから近くのコンビニに冷たいものを買いに行ったんです。

そしたら運悪く、コンビニ強盗中だったらしく、それに気づかずお店に入った私は只今、人質中です〜!!


いやぁ、人生色々在るとは言われるけど、こんな刺激的な経験は滅多に無いだろうなぁ。


強盗

「おい!お前!!」

「はーい?」

いやぁ、目の前には刃物が突き付けられてるけど、何て言うの?

現実味が無いと言うか…

恐怖心が麻痺してると言うか…

まぁ、ぶっちゃけ怖くないかな?

だって強盗さん、手はふるえてるし刃物はちゃんと(親指と人差し指の間に挟んでる感じ?)つかんでないしだし。

そういうの見てるとこっちが落ち着いてくるって言うの?

強盗

「お前!!何でそんなに落ち着いてるんだ!!」

「いやぁ、落ち着いてなんていないですよ。あははは」

頭ポリポリ掻いてみたりして。

お店の人も他のお客さんも青くなってはらはらして私たちの事見てるし。

お店の人はどうにかして警察に連絡しようと頭をフル回転させてるみたい。

「ねぇ、強盗さん。

あ、名前解らないから強盗さんで良いよね?」

この強盗蹴り入れたら一発で伸びちゃうんじゃないのかな?

強盗

「な、なんだ!?」

「強盗さんなんでこんな事してるの?」

まずは私の疑問を直球で聞いてみた。

強盗

「か、金だよ、金!!」

うん、お金って事はこの状況を見れば大体の人は解ると思うんだよね。

私が聞きたいのはその後の事なんだけどな…。

この人余程テンパってるなぁ…。

もうちょっと助け船?

「どうして、お金が必要なの?」

まぁ、大体は借金とか怖い人から借りちゃったとかだと思うんだけどね。

強盗

「う、うるさい!!

そんな事はどうでもいいだろ!?」

せっかく私が聞いてあげてるのに、五月蝿いとは何だこらぁ!!

あーあ、せっかく穏やかに事を済ませてあげようとしたのに、私キレそうだわ。強盗

「どうして、俺がお前に何でもかんでも話さなくちゃいけないんだ!!」

あ…キレそう…。

強盗

「お前は俺の何だ!?俺の身内か!?

は!!お前はただの人質だ」

ブチン

あ、キレちゃった。

「………しい」

強盗

「何か言ってみたらどうだ!!」

「じゃかぁしい!!

五月蝿いわボケ!!男がうじうじと!!」

やだぁ、私はオシトヤかな女の子なのよ、こんなはしたない言葉なんて使っちゃいけないわ。

「何がただの人質だ!!

お前みたいな奴は一人じゃ何にも出来ないくせに。

ふざけんな!この、ボケ、カス、ハゲ!!」

やだぁ、この人覆面してるから頭が薄いか解らないのにハゲだなんて…

強盗

「おま…」

「じゃかぁしい、おとなしく人質してやってるのに

何だ、その態度は!!」

強盗

「なん…」

「人質あっての強盗だろうが!!何様だお前は!!」

イヤン、私がだんだん壊れていくぅ…

私は、強盗をギロリと睨む強盗

「ひぃ…」

強盗の顔が青くなったような気がする覆面してるから解らないけど。

「おい、お前」

強盗

「は、はい…」

え、私そんなに怖い?

強盗さんめちゃくちゃ震えてるよ…。

「そこ座れ!」

顎で場所を示す。

強盗

「は、はいぃ」

ぶるぶる震えながら正座する強盗。

「おいこら、そのナイフは床に置け!!」

カチャンと音がするくらい慌ててナイフを置く

強盗

「お、置きました」

強盗さん、ちゃんと人の話し聞いてくれてるわ。

本当はいい人なのかしら?

「動くなよ!

少しでも動いたらどうなるか解ってるよな!!」

あれ?

何か立場が変わってない?まぁ、いっか。

強盗

「は、はい」

何回もうなずく強盗。

私は少し考えて、おもむろに商品棚に向かった

「えっと、これとこれ!」

私は商品を持ってレジに向かう

「すみません、これください!」

私がレジに置いた物はガムテープとビニール紐。

店員

「は?…はい、840円になります」


「おい」

私は強盗をみる

私、この人に話しかける時だけ、声が変わってるよ〜

強盗

「は、はい」

「金」

強盗

「金?」

「これの代金だよ!!

私に払わせるつもりか!!

千円くらい持ってるだろ!?」

強盗

「す、すみません!今すぐに!!」

強盗はポケットからお財布を出して私に手渡す。

私はクルリと向きを変えてニッコリと笑う。

「すみません、お待たせしちゃって。いくらでしたっけ?」

店員

「は、840円です!」

私は強盗から渡されたお財布の中からお金を取り出す。

「以外と入ってるなぁ。

じゃぁこれで!」

私は5000円を出した。

店員

「はい、では41…」

「お釣りは良いですよ。

迷惑料って事で。

良いよな!?」

前半はお店の店員さんに。後半は強盗に。

あら、強盗さん何だか涙目になってるわ。

私が今購入した物を何に使うかっていうと。

「おい、手を後ろに回せ!!ノロノロすんな!!」

強盗

「は、はい」

強盗はおとなしく私の言う通りに従っている。

私はさっき買った紐で強盗の腕を縛り、さらにその上からガムテープをグルグルと何重にも巻いた。

「よし!これでOK!

じゃ、店員さん警察呼んでください。…え?もう呼んだんですか?」

店員さんも他のお客さんもテレビドラマを見ているようにみんなの目から恐怖が消えていた。

少しして、警察が駆けつけてきた。

警察の人が目を白黒させてたけどお店の中に居たみんなの証言で強盗犯は警察に連行されていった。

ふう…何か疲れたから家に帰ろう!

あー、どうかみんな私の失態を忘れてください!

私は怖くない普通の女の子なのよ〜ぉ!


読んでくださってありがとうございます。(__)楽しく書かせて頂きました。が最後はグダグダになってしまいました。(T-T)最後に感想でも一言頂けたらとても嬉しいです(^-^)

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして生時と申します^^ すごく読みやすかったです。セリフの前に強盗か私と誰が話しているのかが分かりやすいですね^^ 作品自体、「こういう展開できたか」と思いました。 これからも頑張っ…
[一言] 「人質あっての強盗だろうが!!何様だお前は!!」 に痺れました。良ちゃん最強です! 始めからノリが良く、文章もまとまっていてとても流れが読みやすかったです。  最後、良ちゃんが警察連行され…
[一言] すいません、えらそうに評価なんてしちゃって・・・私みたいな青二才が。 でも、面白いです!強盗弱えよ!高良強えよ! こんな作品書けたらいいなあ〜・・・コメディ調。壊滅的にギャグセンスが無いから…
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