高校生のツッコミは
「なぁ照義・・・厨二病ってしってるか?」
「あぁ知ってるぞ、昔のお前だ」
第一時限目 『中二について語ってみる』
「ふざけんな・・・あんときは世界について興味持ってただけだ」
俺は倉田照義、今話してるこいつは俺の中学からの友達、笠森秋斗だ。ちなみに彼女募集中らしい。
「で、昔のお前がどうしたって?」
「厨二病な、それでさ、最近弟がやばいんだよ」
こいつは中学二年の弟がいて、二人兄弟だ。こいつにやばい扱いされるなんて、どれくらいやばいんだろ?
「ひくなよ?多分あいつさ・・・・」
「流れ的に厨二病にでもかかったのか?」
「そうそう!聞いてくれよこないださ、」
やっぱ兄弟は似るんだな…つかこんな兄貴だからそうなっちゃうんだよ
親に同情しよう
「弟が自ら辞書買ってきたんだよ…」
「お前はそれのどこに厨二を感じたんだ?」
照義は本当に秋斗の頭を心配しました。
「だって辞書だぜ?そんなもん親かサンタさんにもらうものだろ?」
「サンタも親も一緒だろ」
「は?何言ってんだよ?サンタさんはいるぞ、しっかりしろよ、毎年きてるだろ?」
「く、くそ・・・・」
こいつにしっかりしろとか言われるなんて・・・!!言い返したいが子供の夢を壊すわけには・・・つか今だに信じてんのかよ、なんだこいつ・・・
「で、辞書買ってきただけか?それだけで厨二病なのか?お前の中じゃ」
「話はこれからよ・・・それであいつ何したと思う?驚くなよ?あいつ辞書を学校の朝読書として読んでんだぜ!?」
「そりゃ驚きだな!つか辞書は読む物か?」
さすが秋斗の弟だな・・・行動が意味わからん
でも厨二病とはよばないよな
「それだけじゃないぞ!こないだ家に置いてあったから勝手に中見たら、悪魔とか神って単語に青で線が引いてあったんだ!」
「あれ?リアルに厨二病!?」
あと赤でエロ用語に線がひいてあったそうです。
「やばいよな・・・あいつ最近ノート書き始めたし、悪魔の絵描いてたし・・・彼女作りやがったし!!」
「彼女は関係ないだろ、でも確かにそれはお前の血をひいてるな」
「俺じゃなくて親のな?でも見てて怖いよな、厨二病・・・俺あんなんぜってぇかかりたくない・・・かかったら一生の恥だよな、厨二病とかなにかんがえてんだろ?」
うわぁ・・・こいつ無意識に自分のことちょー馬鹿にしてる
でも秋斗が中二のころは本当にやばかった。
『こんな膨大な魔力・・・なにも感じることのできないお前がうらやましいよ。今にも押しつぶされそうだ・・・』
てきな事言ってたのに、何で自分が厨二病患者だったって気付かないんだろ?
馬鹿だから?それとも後遺症とか?
「まぁそのうち治るだろうから、我異世界の神なり、とか言い出さなきゃ大丈夫だろ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「なに?」
「我異世界の神なり、ねぇ・・・ブフッ、あ、ごめんww」
「時をつかさどるものとか言ってたお前に言われたくねぇ!!」
あと風を操りし者、世界の真理を託されたものとも言っていました。
「でも中二かぁ~いいよな、若くて、俺も中二にもどりて~」
「厨二にもどるからやめとけ!!」
あのウザすぎる秋斗はもううんざりだ!!こいつがまともになってどれだけ俺が喜んだか・・・バーゲンダッツ買って一人でお祝いしたんだぞ!?
「照義だって戻りたいだろ?若き頃に・・・
「若き頃ってほんの一年前じゃん。でも確かに中二は良かった」
「だよな~。戻らなくてもいいから中二ん時やり残したことがやりてーよ」
「やり残したこと?」
なんだそれ?俺は十分やりつくしたけど・・・
まさか告白とか?
「おう、林間学校の時お土産として木刀かっときゃ良かった」
「どうっでもいい!!」