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第6話 問い詰め

スーパーで品出しをしている久喜君がいた。


私が久喜君に言おうか迷っていると綾瀬が久喜君のところに行き


「久喜。お前が夜にスコップを持っていたのを見た人がいたぞ」


久喜君は、驚きと焦りが混じったような顔で


「違う。違う。俺じゃない」と言う


「何が違うんだ?お前が犯人だろ」と綾瀬が問い詰める


「違う。聞いてくれ。確かに俺はあそこに行って掘り起こした。


でも中身はすでに空だったんだ」


「嘘をつけ。口から出まかせを」


「信じてくれ。頼む本当に空だったんだ」


久喜君は顔に手を当て床に座り込んだ。


私は2人の間に入り「では久喜君、当日の話を」


「わかった。でも待ってくれ。今バイトあがってすぐ行く」


「逃げるんじゃないの」と綾瀬


「違う。そんなことはしない。真実を知って欲しい」


「わかった。フードコートで待ってる」と私は久喜君に言った


それからすぐ久喜君がやってきた。


久喜君の顔から汗が垂れている。


「あれは年末の話だ。12月29日の夜。


俺はタイムカプセルを掘ろうと思った。


理由も言う。以前は何を入れたか言いたくないと言ったが


中身はみんなの悪口だ。だから見られたらまずいと思ったんだ」


ここでようやく一息ついて私達2人を見る。


「信じてくれ。確かに掘った。でも何も盗っちゃいない」


私は綾瀬と顔を見合わせた。


この発言を信じていいものかどうか。


「では何故6人が集まって掘り起こした時に


驚いた振りをしたの?」と久喜君に聞く


「そりゃ関わりたくなかったからな。


みんなに合わせて驚いた振りをすればやりすごせると思った」


今のところおかしいところはないと思う。


しかし完全に信じていいものか。


少なくとも掘り起こしたのは事実なのだから。


その後、また連絡すると言って去ろうとした。


「頼む。信じてくれ。俺は盗っちゃいないんだ」


久喜君の言葉を後にして帰ることにした。


翌日、念のために単身小学校の裏手付近に向かった。


久喜君の決定的な証拠、例えば中身を持ち去る現場を


見た人がいなかと期待した。


何人かに声をかけ、写真を見てもらう。


5人目の主婦らしき人が写真に反応した。


「先月見ましたよ」


「この人を見たんですか」と私は久喜君を指す


すると「いいえ。この背の高い人です」


それは紀伊馬君であった。

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