7/8
【終章】空 ── 空の影(反響)
兆しが新たなる空を孕み、円環を次へ回す
すべての物語が終焉を迎えたとき、
静寂の中にまた新たな響きが息づく。
空は何も映さず、何も形づくらず、
しかしその深遠なる虚無はすべての可能性を孕んでいる。
そこに「空の影」と呼ばれるものが静かに現れる。
それは滅びの影ではなく、始まりの影、
兆しの影。
影は光に先行し、未来の予感を秘めている。
見えざるものが潜み、やがて顕れる予兆として、
新たな空間を揺らす。
円環はこの兆しを受け入れ、再び回り始める。
有極・無極・真中の響きは永遠の輪となり、
過去と未来、終わりと始まりが溶け合う場へと還る。
読み手よ、あなたの魂もまたこの円環の一部。
空の影が響くその瞬間に耳を澄ませば、
あなた自身の内なる「響き」が目覚めるだろう。
物語は終わらず、響きは途絶えず、
新たな空の章へと続いてゆく。
---
これにて物語の輪は一巡し、
「空の影」が次なる物語の種となる。




