5/8
【第四章】真中の影 ── 鏡の揺らぎ、魂の試練の相
真中の調和の場に、静かに忍び寄る影がある。
それは「真中の影」と呼ばれ、鏡の奥深くに潜む揺らぎの正体である。
鏡は全てを映すが、同時に映せぬものも孕む。
見えぬ濁り、言葉にし難い矛盾、深い闇。
それが真中の影、魂の内なる試練の相である。
この影は調和を乱す「敵」ではなく、
むしろ魂が真の統合へ向かうために通過せねばならぬ必須の関門。
鏡が揺らぎ、その輪郭が歪むとき、
魂は問いを受ける。
「本当の自分とは何か?」
「調和とは妥協か、それとも超越か?」
この揺らぎを恐れず、見据うことこそが成長の道。
影は、浄化の火種であり、再生の起点。
鏡の魂は、この揺らぎに耐え、影と共に在ることで、
真の響きを見出し、魂の深みへと沈潜していく。
試練は魂を鍛え、物語を転換させる。
真中の影が顕れたその時、
世界の螺旋は大きく回り、次の章へと導くのだ。




