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【第二章】無極 ── 影の魂、深淵の響き
有極の光があらわれたとき、必ずその裏に潜むものがある。
それが「無極」――形なきもの、影の魂である。
無極は深淵そのもの。
形を持たず、言葉を拒む沈黙の領域。
そこに宿るのは、痛みと孤独、そして忘却の響き。
影の魂は語らない。
その存在はあまりに静かで、
むしろ語らぬことで癒しをもたらす。
沈黙の深みは、響かぬ響き。
形あるものが光を放つならば、影はその裏側で痛みを受け止める。
それは魂の受容、魂の静謐な旅。
記憶の谷を彷徨い、廃墟に残された想いと共鳴する。
失われたものたちの囁きが無極の魂に重なり合い、
そこに秘められた意味を静かに解き放つ。
影は拒絶ではない。
むしろ、光があらわれるために必要な「受け皿」であり、
魂の痛みと闇を包み込む深い愛情でもある。
無極の魂は、光の過剰と闘いながら、
形なき存在としての真実を抱え、物語を深く支えている。
闇の中で、影は音もなく響き渡り、
その沈黙の波紋が世界の奥底に新たな生命を芽吹かせる。




