永遠の家族（第2部 / 新しい生活）
四人の宣言が終わると、仲間たちからも祝福の言葉が贈られた。
「僕たちも、この家族の一員として認めてもらえませんか？」サフィが明るく手を挙げた。
「血の繋がりはありませんが、心の繋がりがあります」カレンが騎士らしい誠実さで言った。
「外交的に見ても、これほど美しい同盟関係はありません」レネミアが王女らしい品格で微笑んだ。
「科学的に分析しても、愛の量子もつれは血縁関係より強固です」ナリが学者らしい表現で祝福した。
一人一人が、それぞれの立場から祝福の言葉を贈った。
その時、空から美しい光が降り注いだ。愛の女神アガペリアが再び降臨したのだ。
「愛する者たちよ」女神の声が広場に響いた。「あなたたちの愛は、私の予想を超えて美しく成長しました」
「女神様」四人が深く頭を下げた。
「今日、あなたたちに特別な祝福を与えましょう」女神が微笑んだ。「『永遠の愛の加護』を」
女神の祝福により、四人の絆は文字通り永遠のものとなった。どんな困難があっても、どんな時が流れても、四人の愛は決して色褪せることがないのだ。
「そして、仲間の皆さんにも特別な祝福を」女神が手を広げた。「『友情の永遠の絆』を授けます」
光の粒子が降り注ぎ、参列者全員が温かな光に包まれた。これで、すべての仲間たちも永遠の絆で結ばれることになった。
式典の後、四人は新しい生活について話し合った。
「これからどうする？」慶一郎が三人の妻たちを見回した。
「私は、世界中の人々に愛を伝える旅をしたいと思っています」エレオノーラが提案した。「天使として、愛の福音を広めるのが使命です」
「私も同感です」マリエルが頷いた。「愛の女神様の教えを、世界中に伝えましょう」
「古代龍族の知恵も活用できます」セリュナが付け加えた。「人間と龍族の架け橋になりたいと思います」
慶一郎が微笑んだ。「それじゃあ、俺たちは『愛の伝道師』として、世界を旅するってことだな」
「素晴らしいアイデアですね」アルヴィオンが賛成した。「私も、虚無の力で苦しんでいる人々を救う手伝いをしたいと思います」
こうして、新しい家族の新しい使命が決まった。愛と調和を世界中に広める、壮大な旅の始まりだった。
夕日が広場を金色に染める中、永遠の愛で結ばれた家族が、新たな出発の準備を整えていた。
