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ソード&ウィッシュ  作者: おいのち
4/11

マナの朝

部屋に光が差し込み始めた時間、1人の女剣士が目を覚ます。

「.....」

マナは寝起きの頭を徐々に回転させていき、ベッドからゆっくりと起き上がる。

「〜〜〜ッ」

大きく背伸びをし、ベッドから降りると酒場の近くにある井戸へ向かう。

階段を下り、1階の酒場のフロアに入ると、鳥が低い美声で挨拶をした。

「オハヨウ、マナ。」


「おはよ〜ピーちゃん」

マナは緩やかな雰囲気で挨拶をすると、酒場の扉から外に出た。

井戸の前で汲んだ水を使い顔を洗う。朝に水で顔を洗うのは少し苦手だったが、美容には気をつけていた。

(よし、作ろう!)

マナは朝食の支度をしに酒場に戻った。

───

「これで、よしと。」

簡単にサンドイッチを人数分作り、テーブルに料理を並べた。

それを見たピーちゃんは聞いた。

「メズラシイナ、アマリリョウリヲツクリコマナイナンテ。」


「うん。今日したいことあるの。」

朝食の準備を整えると、そそくさと朝食を食べ、『先に出ています』と走り書きで書いた置き手紙をテーブルに置き、

動きやすい軽装に着替え、木刀を持って酒場を出た。


酒場の裏手に少し大きな広場がある、そこは剣聖専用の広場であり、そこで剣聖達は日々鍛錬を重ねていた。

木剣をしっかり持ち素振りを始める。


1人素振りをしていると、後ろから声がかかった。そこには全身の包帯を外したライデンがいた。

包帯を外したライデンは背の高い屈強な堅物?という印象だ

「ライデン、おはよ〜」


「ああ、おはよう。マナ」

ライデンは少し離れた位置に並ぶと、素振りを始めた。


「ねえ、あっちではみんなと会えなくて寂しかった〜?」

ニヤニヤと口角を上げながら聞く

「ああ、フレンが心配でたまらなかった。」

ライデンが淡々と答えると、マナが少しムッとする

「え〜、フレンちゃんだけ〜?他にも会いたくなかったの?ほら、テリーとか、フェイとか...」

ライデンは疑問を浮かべたような顔で答える

「お前たちも心配には思っていたが。」


「いや、そうなんだけどぉ、そうじゃなくってぇ。」

マナはもどかしい様子でいる。

「わからん、ちゃんと言え。」


「...私には会いたくなかったの?」

マナが少し顔を赤らめる

「.....心配だったと言っている。」

マナは「はぁ」と息を吐くと剣を振り直した。

「今はそれでいいか〜。」

そう言うとふふっ、と笑った。



穏やかな時間が流れていく。

「ねえ、ライデン。久しぶりにお手合わせしない?」

するとライデンは待っていたと言わんばかりに口端を上げた

「待っていろ。包帯を巻いてくる」

ライデンは酒場に戻って行った。















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