推敲
印刷をする。
とりあえず、印刷しないと、推敲にならない。
わたしの目は、ぱそこんちゃんの画面で推敲する力がないようだから。
まぁ、少し文章を考えて、いじるぐらいならば、印刷しないでもいいんだけど。
5万字を超えたあたりで、ごめん、もう無理です、訳分からんから、印刷する、となる。
これはプロット力のなさにも起因しているんだけど。
印刷の問題。
それは、費用。
もちろん、印刷代。
ああ、こんな駄文を紙にプリントするなんて、神は許してくれるのか、と。
上下二段にして印刷しようね。縦か横はお好きに。一応、印刷時は、縦書きにしているけど。あと、ネット独特の改行の多用を削除しておく。ページ数マシマシになるから。段落の変更は、そのままですけど。
ページ数マシマシだと、費用も高くなるし、何よりも分厚い。分厚いと、推敲する気が失せる。両面印刷でもいいよ。薄いことはいいことだ。薄い本バンザイ。
まぁ、5万字で500円ぐらいです。文庫本ぐらいで、3段にして切ってしまうという手もあるけど。さらにお安く仕上がりました。
ワードに入れて、PDFに変換して、USBメモリに入れて、印刷できる場所で印刷じゃい。プリンター持っていれば、直で印刷しても可。
印刷したら、赤ペンを持とう。
まぁ、黒だと視認性が悪いので。誤字とかの修正も気づいたときにしておこう。誤字とかの細かな修正は後でいいけど。
推敲で大事なのは、削ること。そして、移動。
もっともマッチした場所に文章を移動させていくこと。近い時もあれば、遠い時もある。
書き足す作業もあるけど、書き足しはほどほどに。というか、書けるものは、初めに好きに書いておいた方がいい。後で削る作業が待っていると思って、止まるんじゃねーぞ。
削るつもりで、書くんだ。とにかく書く。書く前に止まるな。バッサリと庭の木の枝を切り落とすように。自然と成長させて、そこから整える。
二度目の推敲が待っている。
いや、まぁ、途中までの原稿で書くのに詰まるから、印刷しているわけですよ。だから、推敲し、文章が頭に入れば、続きを書く。続きを書けば、また、また、また、推敲が待ちぼうけている。
1回目と違うペンを使いましょう。
二回目の推敲と分かりやすいですし。青いペンを持とう。
二回目の推敲といっても、特にやることは一回目と変わらナッシング。
削れ削れ。
人間の肉体でも、どこにでも、余分な脂肪がついていれば、見栄えが悪くなる。(例外はあるーーopi)
まぁ、歪な余分な脂肪の良さもあるんだけどね。
ちょっと待て。
わたしは完成してから推敲する戦士だ、という猛者がいるかもしれない。
けどね、推敲は、たぶんだけど、何度も進めながら繰り返すものだよ。イラスト一緒。違和感を感じるたびに、細かに調整したほうがいい。とりあえず、全部描いてから、調整は、やめた方がいい。キリがいいところまで、いってから、ちょっと遠目から見てみよう。章ごとにやるぐらいでもいいけど。
三度目の推敲。
それが三度目の正直。
多分、だいたい三度の推敲でいいんだ。
推敲という大きな作業は。
完結された第一稿を、蹂躙する色付きのペン。
僕らは紙に埋もれていく。
推敲している時、実は推敲していないというふうになる時がある。
経験則である。
まぁ、ペンが動かずに、だらだらと読んでしまっているわけです。何にも注目せずに、どこかの広告文を読むかのように。無意識が、だらだらと。
逆に、自分で書いた文章だから、勝手に妄想が広がっている時もあるが。(間を開けましょうね)
疲れているときに、推敲という、実際、僕は何をしているの、という作業を実行していると、僕は何をしているの、となる。
つまりは、文章のどこにも集中していない状態。
僕たちは文章を見るというときに、あまりにもフラフラとしているのです。あはは、ぶらぶらと、酔っちゃっているのです。
単語に注目するのか、ストーリーの脈絡に注目するのか、プロットの順番を気にするのか、キャラクターの変化や一貫性に注目するのか。
何もなければ、何も考えずに。ほら、文章中に575を探すつもりなら、探せるけど、そうでもなければ、無理なのと似ている。
意識的に、何を意識しているのかを知らないと、推敲は、遂行されない。ひどいギャグ。推考の余地あり。
誤字はともかく、紙面上で、漢字の一貫性とかは集中しないとわからない。分かる、わからない。
どっちでもいいじゃん。
まぁ、ちょっとは分かりみはある。少しの漢字の逸脱ぐらい、許容する度量が、ありきたりに増えてきた。漢字の逸脱、意味の逸脱。洒脱。
漢数字かアラビア数字か、そこが問題だ。と重箱の隅をつついて見るのも、ちょっとの楽しみがある。まぁ、あれだ。作画ミスを探す感覚。指が6本。
まぁ、印刷していると便利ですよ。
とりあえず、前の文章を読んでから始めるか、と思えるし。
それにパソコンを二画面にして見るより、出来上がった分は印刷して、確認した方が楽だと気づく。