表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/227

雨一粒 流れて とっていけん

 ()みる 雨宿りの軒下で


 私の心が 溶けるように


 小さな雫の二つが 渦潮のように


 交わり 回って 落ちていく


 何も映さない 水溜りに


 私の心の棘が 刺さる


 悲しみに 歪んだ 表面に


 バスの車輪が 突っ込んでいく


 最果ての 場所に 止まった


 誰も 降りない バス停で


 一人 首を振る




 傷つき 壊れた トタン屋根


 錆びた 看板のポール


 カエルの鳴き声


 人の来ない 待合所


 雫の痛みに 感化され


 涙 頬を 流れる前に 


 舐めとった


 赤茶けた味の 水が


 小さな 器に


 受け止めきれない


 若い 微かな 苦い キズ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ