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アイの歌声を聴いてきた。


 『アイの歌声を聴かせて』

 ネタバレはあまりしてないはずだけど、気になる人はブラウザバックで。まあ、観てきた感想だから、多少は、ネタバレになってしまう点もあるわけでーー。











 『アイの歌声を聴かせて』を、やっと観ました。予定が合わずに、何度も延期していたけど。saoを先に観てしまうほど。上映回数が少なすぎて、なかなかーー。


 内容は、『竜とそばかすの姫』と似ている部分がありますね。AIで近未来SFな雰囲気とか、ミュージカルのように歌を重視する点とか。『竜とそばかす』は、ミュージカルというよりもステージショーな感じが強いかもしれませんが。あと、こちらは近未来SFといっても、電脳空間ですね。バーチャルリアリティ。『アイの歌声』はアンドロイドのお話です。

 

 同監督作品の『サカサマのパテマ』や『イブの時間』もずいぶん前に観ましたね。『イブの時間』も、近未来SFでしたね。『サカサマ』は異色というか重力に分かたれたファンタジー世界で、主題歌も独特でしたね。


 『アイの歌声』は、初っ端から共感性羞恥が炸裂しますね。恥ずかしくって、こちらが目を晒したくなる。いきなり歌を歌い出す、しかも、恥ずかしい質問をされる。

 この作品、ストーリーは、とても丁寧で、構成がきちんとしていてよかったですね。『竜とそばかす』はストーリーは多少は曲げてもテーマを優先して描いているのが分かるのですが、『アイの歌声』は見事に織り交ぜて、伏線を回収。まあ、テーマ性が、少し大きくとる感じになっていますが、その分、ストーリーは締まっていますね。サブストーリーも、メインとすっと織り込んでいる。

 伏線回収は見事だと、いうしかない。鮮やかです。印象付けも良くて、分かりやすさも適度です。


 作画も良好で、見ていて楽しくなりますね。AIとミュージカル、青春、躍動感があって、重めの話があっても、コミカルに緩和が入って、画面に釘付け。柔道のシーンとか、うん、青春の躍動感です。

 いやぁ、青春が青春しすぎてーー、僕は大人な批判なんていれませんよ。終わりにガチャガチャ現実的な文句をつけたら、台無しですからね。



 ヒロインは、やっぱりミドルな髪で、少しボーイッシュなのがいいですよね。『時をかける少女』や『竜とそばかす』とか細田守作品ではよく見る系のヒロインですが、こういうのって、何気にヒロイン力高い。

 長髪とか胸が大きめとかにはせずに、中性的な少女を主人公にすえる。こうすると、少し勝気というか男性的な部分を見せるシーンが映える。『ナウシカ』とかも、そうなのかなぁ。カッコよく決まる。

 まあ、わたしの趣味に合致するだけですね。『sola』の同級生とかも、そういう髪型でいい感じ。

 で、女子っぽさを、他のサブヒロインとかに振り分けておく。これは、『竜とそばかす』もやっている手法ですね。

 なぜ、あまりにも女子っぽいキャラを、男性が見るアニメーションの女性視点のメインヒロインで使わないか、というとーー、それは、また別のお話で。


 まあ、この作品はストーリーの構成がいいし、緩和もいいし、わたしとしては90点超ぐらいだけど、一般的には、もう少し下がるでしょうね。テーマ性とミュージカルチックな雰囲気が、マイナスに働きそうだ。音楽も日本人としては、もっと主題を抑えて控えめに表現して欲しくなるのかなぁ。あとは、ストーリーに、リアルな大人視点で観てしまう層が、盛大に非難しそうだから。

 客観化したら、70点ぐらいの評価に落ち着いていそうだ。まあ、見る層が少ない場合、ズレるだろうし、その場合、上にズレると思う。75点ぐらい。


 いやぁ、でも、観てよかった。

 ほんと、これ、上映回数なさすぎて、観れるかヒヤヒヤしていたから。一瞬、切ろうかと思ったけど、『イブの時間』や『サカサマのパテマ』は観たし、漫画版も触れていたから、もう無理やり時間をつくって観たぞ、おー。「今日も元気に頑張るぞ。おー!」

 作品の中に、大人な暗さはあるけど、青春の暗さのようなものがほとんどないので(少しはあるけど、ストーリー上解消されていくので)、明るく爽やかなーー、そしてコミカル。AIの暴走ぶりが愉快で、完成度高めですね、ホント。


 『イブの時間』や『サカサマのパテマ』は結構、ストーリーは、満足いかない点が多々だったけど。テーマ性とかに振っていたり、世界観に振っていたりと、ちょっとストーリーを強引に傾けている感がチラホラしていた。独特の暗さというか静けさもあったけど。


 近未来SFなのに、なぜか表現がファンタジーになっている点もいい味ですね。嫌がる人は嫌かもだけど。

 エンドロールに、『数学ガール』があったけど、どの点で使われたのか、不明すぎた。まさか黒板の計算とかーー。



 今回は、感想だけで。短くバタン。

 次は、ARIAを観る予定。

 


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