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ミステリーの構造


 ミステリー、謎は、人に文章を読ませるための主要なテクニックの一つです。謎が解明されるまで、読者は好奇心に引きずられて、読み進めてくれます。恋愛の要素も同様で、恋愛の関係が、どうなっていくのか、分かるまで、読者は気になって読み進めます。最近では、恋愛は、誰と付き合うか、というようなラブロマンス以外の過程で引っ張るものが多いですが。


 ミステリーの構造を、小説の構造と同じく分解してみよう。


 まず、『謎の提示』ーーこれは謎の発覚、発見など、手法はいくらでもありますが、読者が、謎に出会うということです。冒頭近くに持ってこられます。


 次に『謎を深めること』です。謎は、まだ一見、不安定な形で提示されているので、どういう部分が謎なのか、謎をさらに強力にする背景や設定を新しく提示していきます。

 探偵や助手を歩かせることで、謎の手がかりを拾っていきます。


 次に、『謎の解釈』を提示します。ここでは、様々な解明の手段を、適当に述べていきます。これは、最後の推理が唯一、妥当な解釈であるという印象を与えるためです。


 次に、『謎の解決』です。言わずともよいですが、探偵が謎を快刀乱麻するシーンです。犯人とのワンアクションを入れてもいいでしょう。


 最後に、『一般化』です。これは、今回の事件を総括して、何やら気の利いたことを喋るエンドシーンです。ないものもあるかもしれませんが、ある方が風情があるというか、後味があるというか、余韻があるというかーー。

 今回の教訓はーー。




【おまけ】


 ミステリーといえば、最初に暴力的なシーンを持ってくることで、読者の気を引くという手法にもマッチしやすいジャンルですね。

 性的なもの、暴力的なもの、好奇心をそそるものは、よく心理に訴えかける方法として、冒頭の書き方の一つとして載っていますね。

 以前、偉人の格言とかを冒頭に挿入したら、PVがガクンと減ったのはいい思い出。もちろん消しましたね。ネット小説には向かない。キザな文章を、初めに持ってくるのは、やめたほうがいいですね。トルストイとかの人生の格言みたいな冒頭や、よくわからないメタファーや隠喩から入る冒頭は、アマチュアじゃないから信頼感の下、読んでくれますが、なろう作家には厳しい。


 まあ、暴力シーンを前方に持ってくるのは、映画ほどは効果ないと思いますが。暴力は人の気を引きますが、それは自分の安全が脅かされる危険からが一番ですからね。

 まあ、喧嘩も野次馬的に楽しめるし、ボクシングや競馬とかを観れるのだから、ある種の競争としての面白さはあります。ただ残酷なシーンから始めるのはナンセンスですね。

 暴力シーンの意味を考えておくべきです。例えば、それがある種の正義に結びついていたり、人助けだったり、何かの試合だったりーー、もしくは、あえて、主人公を孤児とかにして、最底辺スタートを切らせて、成長させる上げ幅をとっておくように。


 



【追記】


『推理のヒント』


『謎を深める』に含めてもいいのですが、やはり分離した方がいいですね。謎を深めるのと、謎の手がかりは、似ている点もありますが。また、『謎の解釈』にも含まれそうですが。


 推理のヒントは、これを使えば、謎が解けそうと思えるモノや会話を忍ばせることですね。謎の解釈の後にも提示されることがありますね。









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