手書きとキーボード
手書きーー。
そう手書き。今更、手書き。
ワープロの方が早い。スマホのフリックの方が早い。
分かってる。この早さが捨てがたい点はーー。しかも漢字の変換も楽。分からない感じでも、変換してしまえるのでーー。
でもね、拙速になりがちだ。
なんだか文章に推敲が足りないのではーー。
いや、書ける人は書けるのだろうけど、やっぱり初心者は手書きで考えながら書いた方がいい気もしてきた。
こう、じっくり言葉を選んでいる感がある。
考えて流れるように書いているキーボードと違って、手書きは思考の方が早い。それに書いて消すのは、面倒だから、立ち止まる。
書いて、すぐに削除ボタンで消すわけにはいかない。消しカスがたまる。そして、失敗したルーズリーフが一枚一枚とゴミ箱にーー。
なんだろう、この精神と肉体へのダメージは。
ネット入力の時には感じられないものだ。
結局、文章は、まずは最低限の質を目指す必要がある。まずは、一冊でも、ゆっくり仕上げた方がいいのかな。
新人賞も一年に一つ応募できればいいわけだ。
そして、それが通ればいいんだから。
まあ、最低限の質で早く書かないとプロにはなれないんだろうけど。
初心者が筆が早いことに、いいことはない、と、よく書かれてますね。
基本問題に、小説になっていないという点がある。
それならば、どれだけ早く書けても意味がない気がする。
まあ、趣味のうちなんだが、それでも完成度を高めていきたい。好きに書くんだけど、好きに書いても、好きなものになっていないから問題だ。
絵だって、写実的に描きたいと思っても、写実的に描けるわけではないし。
どうしたら描けるのかーー写実的な絵を目指すにしても、二次元のイラストを目指すにしてもーー、好きに描いて上手くいけばいいけど、子供の落書きレベルの場合が発生。
くっーー、ピカソを目指したわけじゃないのに。
クジラかなーーいいえ、オオカミです。
えーと、実験小説?ーーいいえ、王道ファンタジーです。
手書きの問題。
圧倒的に遅くなる。遅くなる。遅くなる。
どう頑張っても、遅い。
一度、長編小説の模写をしたことがあるけど、それも、かなり日数をかけた。1日、50ページも進まない。結果、3週間ぐらいかかった。他のことは何もできない。
まあ、小説に集中できるというメリットはあるのだけど。生活に支障が出るぞ、これ。まるで受験勉強だ。
さて、自分で手書きとなると、長編小説の模写以上に時間がかかりますね。
書く前に、構造・プロット・設定を練らないと、爆弾的な時間の無駄が発生する危険がありありと見える。
ということは、手書きで書こうとすると、文章力や構成力が上がるはず。
だから、適度に、キーボードで慣れてきて、文章書くのが苦ではなくなったら、そろそろ手書きで、質を上げていくのも悪くないかなぁと。
まあ、手書きで、一度、見直して、質が上がれば、再び、キーボードに戻ってーーというのが、いい気がする。
結局、遅すぎる。
まあ、メインの部分だけ手書きという手もあるか。
え、これ。
当然、キーボードです。
分かりますよね。
キーボード感。
手書きで書いて、それを映している文ではないと。
やっぱり、道具そのものが、文章に影響を与えますよね。
毛筆で書いていたら、長編小説なんて書けませんし。
スマホとかになると、早く書く理由に、充電が、バッテリーが、という道具的問題もありそう。
そして、つけっぱなしで、推敲するよりも、とりあえず、文を書くというふうになるのは分かりみが深い。