ご一緒にコーヒーはいかがですか??あ、ウサギの方でしたか……
コージーミステリーといえば、日常の謎。コージーは、ハードボイルドの反義語として使われているようだが。
さあ、ハードだろうとソフトだろうと、そこに、ちょっぴりビターなテイストを付け加えるわたしは、誰でしょうか。
そう、コーヒーです。
コーヒーは奥深いです。わたしは、ただ買ってきた豆を、毎日ドリップするだけのコーヒー好きレベルですが。
コーヒーが届くまでには、まずは栽培。当たり前ですね。栽培して、豆を選んで、選んだ豆を綺麗にして、麻袋詰め、そして、輸出、到着したら焙煎して配合して、きちんと包装。
豆でなければ、ミルで挽く粉砕もしてから、包装ですね。
こうして、届いた豆もしくは粉を、一日一二杯飲むのが習慣です。
つまみは、カカオ86%のチョコレートか、チーズかアーモンド。至福の時間ですね。
淹れ方に、こだわりのある人もいるでしょうが、私は、普通にペーパーフィルターでドリップします。
少し蒸らして、ゆっくりとお湯を注ぎ膨らむ粉を愉しみます。たまに膨らまない粉もありますね。安いのは仕方ない。もしくは、保存の仕方が悪いか。ちゃんと缶に入れて、冷蔵庫です。酸化した酒がまずいように、豆も酸化したら好きではない。苦味派の私にとっては、特に。
一杯のコーヒー。
それだけでも、注意しなければならない点はたくさんです。
消費者の私は、どの豆を買うか、どうやって保存するか、どうやって淹れるか、が一番重要ですね。
まあ、他にも、どうやって挽くか、どこの店で買うか、いつ飲むか、何と一緒に飲むか、どこで飲むか、何をしながら飲むか、とかもありますが。
読書というものを楽しむ時も、一杯のコーヒーのように、おいしく読みたいものです。
この本は、ここで読みたい。
この本は、寝る前に。
この本は、朝起きたときに。
この本は、通勤中に。
この本は、休日のソファで。
この本は、書斎で座って。
この本は、立ちながら。
この本は、外出先で。
この本は、自然を感じながら川べりで。
この本は、図書館で。
この本は、読書仲間と。
生産されたものが、ちゃんとしたものならば、ちゃんと扱えば、だいたいおいしくいただけるはず。
好みの点があるので、浅いのがいい、深いのがいい、苦いのがいい、酸味があるのがいい、華やかな香りがいい、シックな匂いがいいーーひと様々。
豆に個性があるように、人にも個性がある。
でも、どんなによい豆で自分に合っていても、時や場所に応じては楽しめないときもある。保存の仕方や淹れ方が悪ければ、せっかくの至福の時間を台無しにしてしまうかもしれない。
自分なりの最高の読書タイム、読書スペース。
この本は、コーヒーと一緒に。
「よいコーヒーとは悪魔のように黒く
地獄のように熱く
天使のように純粋で
そして恋のように甘い」
『タレーラン』とかコーヒー飲みながら、いいものですね。
ウサギを愛でるのもいいですね