30話目 書く書くしかじか
書くのに、一番大事なのは、書きたいという想いで、その一番底には、書くことが楽しい、という気持ちがあります。
書くのが楽しいけど、書けなくなる時は、いつでもある。体調は、どうなるか分からないし、やる気のような精神面も揺れ動くものです。
体調は、医者とか運動とか、どうにかするしかない。当然、生活資金も、どうにかするしかない。
そして、残るのは精神衛生です。まあ、肉体の不調は精神面にモロに響きますが。
なによりも、比較をしないことが精神面にはいい。あまり、他の人のブクマや評価ポイントを気にしないことだ。正直、だんだん、桁ぐらいしか見なくなります。そして、5桁も6桁も、まあ、ぼんやりと流せるようになります。
pvも、無視です。開かなければいい。そして、なによりも、他人の小説自体を読むのに夢中になりますね。結局、小説が何百万部売れていようが、それが自分にとってストライクかも分からないのだから、主観評価で小説を楽しむのが一番です。
というか、書くようになると、ふと、自作と比較するには悪い癖。作品と作品を比較しまくるのは、仕方ないのですが、自分の作品は別にします。ええ、自分の作品は例外です。自分が書いていることすら忘れて、小説を読んだ方がマシです。
次にエゴサをしないように。
自分の作品のpvや評価やブクマは、滅多に見ないようにする。まあ、トレンドを知りたい、たくさんの人に読んでもらいたい、という想いもありますし、見たくなるけど、かなり害しかない。
いいか、見なければ、実は、数百万ポイント入っているかもしれないんだ。気分は、宝くじを買って、ずっと見ないみたいな感じ。宝くじも見なければ、3億チャンスはずっとある……気がする。ええ、当たりません。ロト7のキャリーオーバーに釣られた魚です。
そんな感じで、自信過剰で書いていくのがいいです。そして、完結した時や、10万字とかキリの良い時に、チラッと盗み見したらいいんです。
おまけです。文章力とかは、書いていたら、自分でも分かるようになります。そして、評価やブクマ見ても、どこがいいか悪いかは分かりませんので、自己批判能力、自分の文章を客観的に見る力をつけるしかない。
作者には、ないスキルですが、書いて、三ヶ月ほど熟成させたら、もう他人の文章です。忘れっぽいので、それぐらいで客観化可能です。忘れるって素晴らしい。
書いてる時、楽しいと思えたら勝ちなんです。恋愛と一緒ですね、好きになったら勝ちなんです。いや、負けだと、かぐや様に言われるかもしれませんが。
というか、小説も好きになったもん勝ちです。好きな作品が一つもない人よりも、好きになれた作品が多い方がいいに決まってます。次々とオタク的な消費生活で、量産作品を見続けますが、それでも、ああ、今年はこの作品はアタリだと思えたらいいのです。
雑食のように、何でも読んで、何でも見ますが、それでいいと思っている。作品の好みがかなり狭いより、広めにとって、バカな作品やくだらない作品も楽しんだ方がいい。たしかに、完成度の低い作品やテンプレの作品もあるけど、そこから楽しめる要素を見出すのも、また読者の力量というか、人生を楽しむ秘訣。
しかめっ面して渋い顔で、小説なんて読んでられるかっ!!!てやんでいっ!
書いてる時も、書くのがしんどいなら、やめて、また書く。誰にも強制されているわけではないし、なにか給料を得ているわけでもない。
書き終わったら、もう自由に作品を手放します。作品にまでなったら、好きに羽ばたいていけばいい。書くときに、全てがあって、書いて終わったものは、作品自体の生命です。
物書きとは、書いたモノに満足するかもしれませんが、書いている最中が一番楽しい生き物です。
じゃないと書けなくなる。
書かずに、作品だけゲットはできませんから。
完成品が欲しいなら、コレクターにでもなって、古書店を巡ります。まあ、そういうのも悪くない。
下手の横好きでも書いているうちにマシになるでしょう。ええ、経験値が溜まっていくはずですから。わたしも、子供の頃は日本語を話せなかったのに、今では日常会話のプロですから。おはよう、と言われたら、おはよう、と返せるぐらいに、才能があります。
以前は、ーーも……も使い方がわからず、どうしよう、小文字のぁ、ァ、どっちにしようとか。叫び声とか悲鳴とか、どうやってセリフかしたらいいの、助けて、マクガイバーだった。いやぁ、ラノベは難しい。
そして、外国人の名前風の登場人物にも迷う。あれ、これってイタリア、イギリス、フランス、ロシア、どれだろう、分からん。カタカナだし西洋風でまとめてよろしいですか。えっと、アーネストは、英語圏かな。ヘミングウェイだし。あれ、ヘミングウェイは名前だったか名字だったか。ゴチャぁー。
いや、当然、そうなるよね。日本人だし、パッと西洋の名前なんて分からんし、あだ名とか不明だし。
「調べろ」
「はい」
インターネット、すごく便利。こんなカンニングペーパーがあってよろしんですか。
あ、書くのは楽しくなって脱線しました。脱線に脱線を続ければ、いつか元に戻りますよね。え、戻らない。
まあ、楽しく書きましょう、ということですね。
自由奔放が過ぎますが、結局、プロットもストーリーも楽しくなくちゃ、書いてられなーい。