『字下げ』よりも、スペースを開けることが大事
字下げ!!
これは、日本人ならば、誰でも習ったであろう文法上の規則である。
日本人ならば、大好きなマナーや言葉使いの中で、文句をつけやすく、目立つ文法上のミスだ。
(ほら、字下げしてないよ)
ーー、を二つ使え、とか……で沈黙を表すな、とか、全然の後は否定だとか、まあ、色々と言葉に敏感に反応する人がいます。
こういうタイプの人は、おそらく、言葉の本当の意味はとか、辞書によるととか、それを金科玉条のルールブックのように信仰されているのだろう。
言葉というものを規制したいという人間の言語統制欲は、凄まじいものがありますね。当然、言葉というものが、社会性そのものであって、まさしく権力的に使われ続けたからでしょうが。
言葉は固形物というより水物だと思うのですが。翻訳も新しくして欲しいと思いますし。
閑話休題ーーー。
で、問題は、字下げって、すべきなのか、という疑問です。
個人的な意見としては、どっちでもいい気しかしない。
当然、書籍化した場合は、字下げすべきですが、webで読む場合、字下げを求めたいとは思わない。(縦読みpdfで読む場合は字下げしてくれると読みやすいと思いますが)
字下げする理由は、読みやすさへの配慮だと思っています。そして、段落が明確であれば、読みやすい、というのは、とても理解できます。
Webの海をさまよっていると、段落とは、改行による余白ではないか、と思います。
今、書いているように、スペースを開けることが、かなり読みやすさに繋がっているので、字下げまでされなくてもいいかな、と思えます。
さらに、なろう系の小説は、文章自体が短い傾向が多いので、字下げしなくても、十分読みやすいです。長い文章を使う重厚ななろう小説は、字下げをしてくれた方がうれしいですが。
でも、一文が延々と長く続くなろう小説なんて見たことないのですが、ランキングとかではーー。
文法上の規則を守るべきか、と言われたら、守るべきだと思います。句読点をうたないとかは、なかなか、奇想天外だと思いますし、代わりにスペースで句読点を演出されても困るでしょうし、ただ、字下げは、よくないですか?Web上ではーー。
改行スペースがあれば、読んでいるのはtwitterやLineの文のように、スラスラと読める気がするのですが。
それに意味段落は、1話あたりの文章量的に、問題ない作品ばかりな気がします。ついで、改行スペースが空いているので、そもそも意味段落を取りづらいという点、また、小説に明確な意味段落があるとは思えず、ほとんどが形式段落ではないかという点も、字下げしてもしなくてもいい理由としてあります。
絶対字下げしろ勢の言い分は、おそらく字下げすらも守らない奴は、小説を書く熱意がないのだ、という、一時が万事論でしょう。
字下げなんて、一瞬でできます。簡単です。【空白】のボタンを押せば終了です。この程度の作業を嫌がる奴は、怠慢プレーをしていると、みなしてオッケーという主張は、分からなくもないです。
ただ、読んでいる立場からすると、字下げは、まあ、文法上の瑕疵としては、軽いかなぁと思えてしまいます。というか、必要性のなさを感じます。
読んでいる立場からすると、字下げなんて、どうでもいい。改行スペースを開けてください。
それだけです。
これ以上に重要なweb小説の文法はないです。この文法は、絶対に守った方がいいです。
開いた瞬間、真っ黒な文字が迫ってくると、webの場合読みづらい。書籍の場合は、別にいいのですが、おそらく、書籍と違って、読むときスクロールするので、真っ黒だと、どこを読んでいたか分からなくなるせいだと思うのですが。このストレスは、凄まじいものがあります。
字下げーーお前は本や雑誌など紙の上での重要な文法だ。
お前の目的は、読みやすさへの配慮、そうだろう?
「です、ます」調、「だ、である」調も、目立つ文法上の重箱の隅になりそうですね。
日本語って難しい。いや、日本語を使う人が難しいのか。
小説とは、最も自由な文学形式だったようなーー。
「」の最後に「。」があっても、気にならないのですが。読んでいて、実際、何か変わるのでしょうか。まあ、打つなら打って欲しい、打たないなら打たないで欲しい、という一貫性は欲しいのですが。
まあ、『一括字下げ』という便利な機能がありますけどね。