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タグ化可能性


 タグ要素になるかどうかが、なろうのpv率や評価数に関係するのは、明らかだろう。

 そして、ざまぁや追放や悪役令嬢という、今のところ不動のタグ類がありますね。まぁ、若干、もう食傷感があって、次のタグはないのか、となっている気もします。



 脚系の本だと、感情を誘発させるように書くことを、よく説きます。

 喜怒哀楽という感情のどれかを選んで、それを爆発させるように、読者を導くわけです。


 一番簡単なのが、『怒り』という感情です。

 だから、基本的には、それを利用して、悪役を出してスカッと一発入れるわけです。

 「怒りとは、最もコントロールしやすい感情である」というように、アンガーはマネジメント可能性が高いです。悲しみとか喜ぶとかを、誘発するのは、難しいですね。特に、笑いの難しさ。不調和の出現とそれの解消というのが笑いの原理ですが、なかなか、考えるのが容易ではない。それに、笑いは新規性を要求しますね。同じネタをもう一回使うのは難しい。


 結果、まぁ、泣きゲーでも作る気がなければ、『怒り』の感情、義憤のようなもので、物語を引っ張る形になりがちなんですね。

 しかし、まぁ、スカッとしてしまうと、途切れるんです。怒りの感情を、ざまぁ相手に集約してしまうと。だから、復習相手を複数にするという荒技も、いいですね。


 『怒る』という分かりやすさ。人がなにをしたら嫌がるか、なんて表面的には、かなり容易に作成できますね。

 人の嫌がることをしないように、と諭されるのは、あまりにも、この感情の理解の容易さをついている気がする。


 泣かせないように、と言われると、難しいし、喜ばせないように、も難しい。皮肉というか、シリアスな笑いというか、なんで、それが面白いの、という感覚はよくある。笑いは時代もあるし。

 なんで怒るか分からない、は、サイコパス感ありますね。




 タグになる要素は、『怒』というものに、徐々にわかりやすく集約するのではないか。寝取られ、とかも、かなり分かり易い義憤をもたらす。単純で、簡便な。

 ミステリとかの人気も、ある程度は、人を殺すことに対する怒りや、そこまで人を追い込むことへの怒り、という要素がある気がする。ミステリのトリック目当てでは見てない気がする。


 泣きゲー的なものは、あとが続きづらい。泣かせることへのストーリーの完結性もあるけど。

 後続作品への波及効果が控えめな気がする。同じようなことがあれば、泣けるか、というと、ちょっと違う。一度目は悲劇でも、二度目は喜劇というように、同じネタをやると、バカらしさも出てくる。


 泣かせる物語は、しかもそれで引っ張ること。困難だろうなぁ。

 難病ものというテンプレがあっても、タグ化するレベルでもないし、怒りと違って、繰り返し可能性が低い気もする。

 怒りというのは、やりすぎる虐待や体罰のように、強化されて、何度もみたくなる面がある。それはグロとかエロとかも、同じ気がする。繰り返し可能性も、タグの重要要件だろう。

 名作だけど、再読はしたくない、という作品はあるし。

 太宰治作品に熱狂性があるのも、漱石の『こころ』の名作性も、人の中の道義心をくすぐる部分があるからだろう。

 分かりにくい悪だけど、たしかにある悪性。



 スカッとするには、単一人物に、悪というのを収束していく方がいいですね。この人物こそ悪の権化のように。わかりやすい悪。

 そういう人物を産んでしまった家庭や社会という環境を焦点に当てると、よほど世界観を仕上げてないと、言い訳にしか思えないし。

 


 人は、どういう感情を、頻繁に想起しているんだろう。

 やっぱり、『怒り』のような気がする。ネットニュースも、そういうものに拍車をかけるし、人がコメントするのも『怒り』に導かれてが多い気がする。

 涙や悲しみや喜びは、行動を起こさせるのだろうか。あんまり、そうとは思えない。悲しんでいる人を見て怒る人はいても。



 小説にして映画にしても、僕は怒っている、だから行動している

となる気がする。人を自発的に動いているように見せるには。

 悲しみの中で、どうしようもなくて、撃つとかは、クライマックス性が強すぎるし。


 だから、たぶん、まずは、『怒』という感情がストーリーでは重要になるのだろう。


 まぁ、初期作品って、哲学的で、怒りを無視して、変な深みを与えたくなるんだけど。喜怒哀楽に入らないような、淡いの感情。不安や不満とか、漠然とした部類の感情。もしくは複合化した玉蟲色の感情。


 


 怒りが何によってもたらされるのかを、考えないといけませんね。

 よく使われるのは、『裏切り』でしょうね。

 裏切りは、ざまぁのように、対象を明確化できます。


 これが、『病気の妹の死』とかだと、怒りの対照がぼやけます。戦記物ならいけそうですが、通常、どこにぶつければいいんだ、となる。差別系ならば、社会を怨む系でやり方はありそうですが。


 他は、やっぱり、『大切なものを壊す、奪われる、殺される』系の復讐ですね。これも対照が明確でいいですね。




 まぁ、怒りの感情で最後まで、突っ走るのは困難ですね。

 不毛ですから。怒る、結果は、裁きというものになりますが。そのあと、どうするんだよ、という。

 目的があまりに、怒りの対象に固定されていると未来がなくなりますね。あるあるです。ざまぁして、読者離れ。


 そういう『怒り』からの解放をするまでに、世界観の確立をしておくか、怒りの本当の対象を遠く遠くに置いてしまうか。

 なろうでなければ、悲劇にしてしまうオチもありですが。



 まぁ、タグ化するかは、ポイントの入手可能性もありますか。

 そのタグさえ入れとけば、少しはポイントが入るようなタグはありますから。

 気前のいい読者が多いタグ。たぶん女性層なんだろうなぁ。

 少年漫画が後半で女性向けになっていくのも、ある種、作品への能動的な関わりが女性の方が強いからなんだろうなぁ。ファンレターとか男性は書かなさそうだし。男性は飽きやすいという点もあるけど。


 ダークファンタジー系列は、シビアな人が多そうだし。王道ファンタジー求める層とかも。

 ポイント付けるのがお堅そうなイメージ。

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