悪役を書くとストーリーが楽になるという避けようのない事実
悪役。
悪役を書くのは難しいという意見や悪役を書くメンタルがないとか、創作で小耳にすることがある。
しかし、個人的には、悪役がいるとストーリーは、かなり作りやすくなる。
『ざまぁ』とか『もう遅い』とかが、ストーリーとして書きやすいのは、ヒール役が決まっているからだ。
その悪役に、悪いことをさせまくればいい。
ストーリーが善人だけだと、ストーリーの対立や葛藤が作りづらいけど、悪役がいると、楽です。そいつに、全ブッパで、悪い行為をさせまくって、主人公が、それを正せばいい。
ライトノベルの説教主人公よりも、さらに楽にストーリー化されますよ。善悪の淡いをつくよりも、異常な悪役を創りましょう。
それだけでストーリーは締まります。
陽キャとかパリピとか低脳とかに、通常では考えられないような、頭の悪い悪役ムーブをさせれば、うん、あとは、それから守る主人公様を構築すればいい。下品な言葉を平然と言いながら、なぜか周りから支持されていることにしよう。うん、でも周りも少しうんざりしている感がいい。あとは、そのカカシを倒すだけだよ。
ただ、問題は、この悪役が、あんまりにも小物だとストーリーの盛り上がりが欠けてしまうことだ。
ざまぁ、されて終わりとなる。
本物の悪役とか、主義主張が違うけど向こうも正しいのでは、と思わせる悪役だと、ストーリーと共に見方がグラグラと歪みますけど、小物の悪役に対して、スカッとしました、では、長編ラストのクライマックスの昇華がなくなってしまう。
まぁ、ネット小説なので、スカッと小物を倒して、そのままダラダラとつなげることができますが。ヒロインとのイチャラブでいいですが。小物を二人ぐらい倒して、ヒロインレースでもいいけど。
さてさて、まぁ、でも悪役がいると、本当に作りやすくなります。その悪役になにかをやらせれば、それだけで物語が動くので。
悪役のいない世界だと、小説家は、次、どうすれば、何をすれば、と戸惑うけど、悪役がいれば、悪役に、酷い行為をさせればいいのです。
悪役は世界を救う。作家を救う。
善人は基本、受け身なのです。正しくありたいならば、何もしないことだ、とばかりに。
だから、無理やりに、引き摺り出す悪魔の蛇がいる。しかも、本当の悪よりも弱い下っ端役。そうRPGゲームの雑魚キャラがいるのです。
あと、作家を救うのは、トリッキーな人物ですね。
まぁ、変な人です。よく何を考えているか分からない人です。もちろん、裏の設定が普通はいります。なければ、本当にただの変人です。
不意に助けに入ったり、不意に、主人公を困難に突き落としたりとする人物。
使い勝手がいいですね。
おかしなことを言わせても、おかしな奴だからということです。商人とか情報屋とか多そう。新しい情報を主人公に渡せるからね。物語を推せるよね。
みんなー、悪役や変人を作り出すんだ!!
そうすれば、とりあえず、ストーリーは転がるんだ。
え、整合性。
それは、頑張って考えてね。
え、キャラクター。
うん、頑張って考えてね。
ただし、これはあくまで、小物の悪役だよ。
本物の悪役はミステリに包んでおくように。本物の悪役の本当の狙いは、最後まで引っ張るように。
露骨な悪役は、ヤラレキャラなんで。
そろそろ悪役の利便性を再認識。
酷いこと言わす、やらす装置ですね。
感想一覧
一言
変人いいですよね。
自作小説の大半が変人になっているので、とてもよく分かります。
投稿者: たらこくちびる毛
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2022年 05月17日 00時09分
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感想ありがとうございます。
変人に、あまりスポットを当てなかったので、そこまで詰めて考えてなかったのですが、お調子者っぽいイメージが強かったかな、エッセイ書いているときは。
『SA○』とかならアルゴとか、『劣○生』なら九重八雲とか、『ダン○ち』ならヘルメスとか。『ル○ン』の峰不二子も入れてもいい気もするけど。
トリッキーな人物はフットワークが軽いので、ストーリーの進行に便利ですね。
実際は、変人奇人のカテゴリは、もう少し大きくなるでしょうね。ドン・キホーテも変人だし。妄想狂やホラ吹きや日和見人間や偏った人なども。変な人は、変な思考回路で変な事をするので、ストーリーが、進む面がありますね。『こ○すば』は変人たちの失敗の連続のように思える。
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雨森ブラックバス
2022年 05月17日 01時19分
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一言
ん〜……短編か長編かによる部分が大きいんですよね……
要は質と量、どっちを取るかですし。文中でおっしゃられてるデメリットが正にそれですし。
短い物語、あるいは短編を重ねた形式の連載なら、おっしょる通り小物の悪役って便利いいんですよ。成敗してめでたしめでたしで終われるので。
だけど長くなると、悪役側も主義主張がある正義vs正義、あるいは悪vs悪の構図のほうが書きやすいんですよね……
投稿者: 風待月
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2022年 05月16日 09時29分
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感想、ありがとうございます。
短編だとスカッとしてオチがついて終わればいいですが、長編だと、出オチということになりかねないので、続けるための手法が要りますね。初めから、何人かへの復讐劇にする手も。
小物悪役で引っ張り続けるのは難しいですし、やはり、初めに倒したざまぁ相手を、もう一回復活させたりとか、裏に構える悪役を用意しないと、長編としては厳しくなりますね。
連作短編なら、小物悪役が何度もやられるのも楽しいですけど。バイキン○ンやロケッ○団とかのように。いくぶんギャグテイストになりますが。
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雨森ブラックバス
2022年 05月16日 22時27分
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良い点
>ストーリーが善人だけだと、ストーリーの対立や葛藤が作りづらいけど、悪役がいると、楽です。そいつに、全ブッパで、悪い行為をさせまくって、主人公が、それを正せばいい。
激しく同意。まさにその通りでした!
私が作ったのは小者系の悪役(2人)でしたが、こいつらの視点で話を書くと、速い速い! 普通の話は1話書くのに数時間とか、日をまたがないととか、なかなかまとまらないのに、悪人視点は15分とか30分とかで書き上がってしまいました。
一言
変人は気付かなかったです。今度試してみたいと思います。
投稿者: 鶴舞麟太郎
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2022年 05月15日 23時20分
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感想、ありがとうございます。
悪役視点もいいですよね。エグいことやクズな考えを、つい魔が刺して考えたことを、語らせることもできますし。人間のズルい心。
そして、この悪役の転落シーンも愉快。ざまぁの気持ち。
変人はオマケ程度に書いてしまいましたが、お助け役のキャラクター性みたいなものですね。キャラ機能の類型論とかだと、《贈与者》や《使者》とかになるのかな。謎多き少し変な人物の方が、ピッタリハマる気がする。対立のドラマの時に、あまり立ち位置が、ハッキリしないタイプ。
主人公の友人の事情通とか。ラブコメだと、二人の恋愛関係を俯瞰している友人。そして、少しちょっかいをかけているわけです。上手くいくように後押ししたり、もしくは恋愛のライバルの味方をしてみたり。
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雨森ブラックバス
2022年 05月16日 22時06分




