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今日も、どこかの物陰や隙間から

作者: 朝焼 悠

どうせ届かないと予防線を張って

いつも同じ言葉ばかりを並べていると

馬鹿にされる気がして

半身で構えている


それでも

僕の根っこには

やっぱり

伝えたいものがあって


それは

僕がやらなくてもいい事で

そもそも誰からも望まれていないはず


こんな事を言い出したら

またいつも通り

どうせ僕が全部悪いからって

そこで終わってしまうから

今は一旦

脇に置かせてもらって


僕は悲しい時や 悔しい時

辛い事なんかがあった時

できるだけ涙を流さないようにしています


伝えたい思いが固まりそうな時は

誰もいない帰り道や風呂場なんかで

鼻歌を歌わないようにしています


そこに感情を乗せてしまうと

その涙や歌声と共に

生まれた気持ちや思いも

流れていってしまう気がするから


表に出さずに溜め込むのは

不健全だとしても

その思いや気持ちを

言葉にして文字にして


届けたいのです


誰にも必要とされていない

望まれてもいない

僕である必要なんてどこにもない

虚しく響いて霧散していくだけ


そうだと分かっていても


どこかの誰かに届くかもしれない

掬い取ってもらえるかもしれない


それが

共感でも

否定でも

嘲りでも

怒りでも

なんでも


その誰かの生きる力に変えてもらえるかもしれない


本当はもっと堂々と

陽の当たる場所で詩いたいけれど

あそこは

僕の居て良い場所ではないと

散々に思い知らされたから


僕は弱くてズルいから

いつもどこかの物陰や隙間から

姿や本音を晒し切れずに


それでも自分で勝手に見た夢を手放せなくて

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「今日も、どこかの物陰や隙間から」小さく叫ぶ朝焼さんを、どこかの物陰や隙間から覗き見るストーカーの私。グフフ♪
2021/03/17 21:47 退会済み
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