二人の思惑
話を終えた二人は帰ろうかとなりレジで会計を済ませる。
マリアは料金を確認すると財布から一枚のカードを取り出して「これで…」といって支払いを済ませた。
取り出したのはプラチナカード… やはり金持ちの次元が違う。
カフェの料理は結構値段も高かったので、泰助が高くついちゃったなと言うと「こんなので良かったら毎日でも連れて行ってあげるわよ」…そう言われた泰助は少し考えこんだ。
こんな料理を毎日奢って貰えてその上あのSSランクのオッパイを生で揉ませてもらえる…
ヤバい… 幸せ過ぎて死にそうだ。 マリアはやはりその名の通り女神なのか…
マリア、…いやマリア様… これからは従順なシモベである泰助に何なりとお申し付けください…
なんなら豚と呼んでもらっても結構です。
泰助は人としての尊厳を完全に売り飛ばした。泰助はその金銭力とオッパイの前に自らの魂を全てマリアに譲渡した。今や泰助にとってマリアからの命令は神からの啓示に等しい。
カフェを出ると泰助は頭を下げて右手を差し出す。
「マリア様… その美しいお手を頂けますか…」
「フフッ… 仕方ないわね…」
マリアが泰助の手に自分の手を置くと、泰助はその手をしっかりと握り歩き始める。
すっかり下僕と化した泰助の態度にマリアも大満足といった表情でマリアは上機嫌であった。
マリアの家は学校の最寄り駅から4駅ほど離れた場所にある。
泰助はマリアを駅まで送るために一緒に歩いて行く。
二人で学校でのことなど色々と楽しく喋りながら歩いていたが、公園の近くにさしかかるとマリアは泰助の手を引いて公園の中へと入っていった。マリアは何も言わないが泰助の顔を時折チラッと見る。
泰助は「どうしたんだ?」と言う表情でマリアを見るとマリアの機嫌が徐々に悪くなっていることに気付いた。
マリアは「フンッ」といった感じでツンツンしていると、急に「マリア」と名前を呼ばれる。
「なに?」そう思って振り返ると泰助の長い腕が背中に回り優しく抱きしめられた。
強すぎず柔らかくマリアを包み込むように優しく抱きしめる泰助…
ネットの投稿記事を見て意識が高揚していたマリアは抱きしめられた感触に酔いしれる。
マリアもゆっくり泰助の背中に腕をまわして抱きしめてみる… 思ったより大きな泰助の背中…
初めて男性を抱きしめてみたマリアの感想は「なんか大きくて安心できる… いい感じ」だった。
暫くマリアを抱きしめていると、マリアの表情もご満悦と言ったものに変ってきたので泰助はもういいかと思ってゆっくりマリアを離す。
「明日はどうしたらいい?」
マリアを離してから泰助がそう言うと、
「当然明日も迎えに来なさい…」
マリアは命令口調でそう言ったが、その顔は恥じらいながらもときめいている少女のようである。
そしてマリアは自ら泰助の手を取り楽しそうに歩き出して行く。
その顔はいつも学校でみんなに見せている厳しい表情ではなく、明るく元気な普通の女の子の顔だった。
マリアの部屋
駅で泰助と別れたマリアは電車に乗りやがて帰宅した。
大きな門がありそこを通って庭を歩いて抜けて行くとようやく玄関にたどり着く。
玄関でチャイムを鳴らすとお手伝いさんが扉を開けてマリアを迎え入れる。
「お嬢様、お帰りなさいませ」
いつものようにそう声をかけられたが、マリアは何も返事をせずにボーっとした様子でふらふらと自分の部屋に向かって歩いて行く。「お嬢様、どうかしましたか?」様子を見て変に思ったお手伝いさんが声をかけてもマリアは何も言わずにそのまま部屋の中に消えていった。
部屋に入ったマリアは制服姿のままベッドに倒れこむように寝そべった。
そう言えばネットの書き込みにもあったな… 急に彼氏に抱きしめられてドキドキって…
読んでてそんなバカな事は無いって思ってたけど… あるんだ… あれはいい。
私が知らなかっただけで世の中のJKは彼氏つくってあんな楽しいことしてたんだ。
悔しい… 私は女王なのに。
でもいい… でもいいモ~ン。私は泰助をGETした。かなりのイケメンである泰助を…
それに泰助は私に従順… 何でも言うことをきかせることができる。
公園でも私の意を汲み取ってしっかりと私を抱きしめた。ネットの書き込みを試してみたけど、確かにいい。これから他にも色んなことが試せる。
ど~しよう…ど~しよう… だめだ、興奮してきちゃった…
今まで知らなかった世界だけどこれからはいくらでも楽しめる。私は泰助という最高のアイテムをGETした。別に焦らなくてもいつでも何だってできる。よし、もっと情報を集めよう…。
マリアは活き活きとした目でスマホの画面を見つめて世の中の男女の付き合いについて調べていく。
人は自分が得たモノについて2つの方向からその価値を見る。
一つは周りの者がそれをどう評価するかである。
周りの者がそのモノの価値を認めて素晴らしいと言えば自分は誇らしく思うことができる。
もう一つは自分自身がどう思うかである。
但しこれは得たばかりの時はまだよく分からない。それをじっくり見ていくことによってそのモノの価値がだんだん分かってくる。しかもその価値は所有者の個人的な感覚による。
マリアは最初外見という外から見た価値で泰助を評価した。しかし放課後の初デートでその内面の一部を知り、自分の彼氏として今は内からの評価をしている。
マリアはこの後、その事について理解することになる。
自分が得たモノの本当の価値は何処にあり、どれくらいのものであったのかを。
泰助の部屋
泰助はマリアと別れた後、自分の部屋で今日あった出来事を考えていた。当然真っ先に考えていたのは早く記録を残さねばということであった。SSランクのオッパイを揉んだ感想…
凄い…見た目で分かっていたことだったが揉んでみると本当の凄さがわかる。
何なんだあれは?… 佳蓮のオッパイに触れたことはあるが、そんなもんじゃない。
あのデカさであの張り、しかも最適な柔らかさと最高の弾力… あれこそ殿堂入りのオッパイだ。
多分、いや間違いなくうちの学校で最高のオッパイだな。いかに菫のオッパイが美しくてもあれには負ける。
あいつの性格知ってるから一生触るの無理と思ってたけど、まさか触れる…しかもがっつり揉めるなんて思ってもいなかった。今日は最高のオッパイを揉んだ記念日だな…そう書いておこう。
だけど…生で揉むためには私を満足させろって言ってたな。
一体何をすればあいつは満足する?… それが問題だな。
あいつが俺に求めるもの… 多分金や豪華な遊びじゃないのは分かる。
そんなものはあいつにとって何も珍しくないし、既に持っている。
だったら…やっぱりあれか。 今日の公園で催促されたああいうやつ… 彼氏の感じってやつか。
だったら俺にも考える手立てはあるな。
泰助はそう思いつくと数あるエロ本の中からとある一冊を探し出す。
これだ! この本に「彼女を落とすまでの10段階」が書いてあったな。
この本に書いてあることを実践していけばマリアはいずれ満足するってことか。
案外簡単に行けそうだな…
泰助はその本をじっくり読みながら明日からのマリア攻略法を考えだした。
真剣にその本を読んでいた泰助だが、ふとあることを思い出し急に出かける準備をする。
「あれ、兄ちゃん こんな時間にどこ行くの?」
玄関近くでばったり会った佑助にそう尋ねられると
「ちょっとな… 直ぐに帰って来るから」
泰助はそう言ってだるそうに家を出ていった。




