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菫の回想2



 中学を卒業し、高校に入学。当然私は泰助と同じ高校に進学した。


新入学… 私の一番憂鬱な時期だ。

泰助が学生生活で一番モテる時期…


 泰助の本性がばれていないこの時期は沢山の女の子が泰助に集まる。

しかも私と泰助は別々のクラス… 最悪だ。



私は泰助の傍で存在感をアピールするために泰助のお母さんに協力してもらった。

出来るだけ弁当を作らないようにしてもらい、泰助は私と一緒にお昼ご飯を食べざるを得ないようにした。


昼休みのたびに違うクラスから泰助のお弁当を持ってきて一緒に食べる女の子… 当然噂になる。

周囲には私の事を邪魔そうに見ている女の子もちらほら見られた。



 取り敢えずこれで一安心と思ってたら泰助が仲良くなった男友達に自慢げに話してた。


「あの女の子は本当に柳瀬君の彼女じゃないの?」

「ああ、あいつはただの幼馴染の菫、俺とあいつは付き合ってるとかそんなの一切ないよ」


「それじゃ、僕が彼女に告白してもいいの?」

「全然OK。何なら俺が伝えてやろうか?」


何いらないこと言ってるの、泰助… 絞めちゃうよ?



泰助の周囲にいた男友達が一斉に私の所に来て話しかけてきた。

それ以来、私は泰助のクラスメイトの男子につきまとわれるようになった。


そして泰助のクラスの女の子は私に気兼ねなく泰助の近くにたむろするようになる。

やがてそのうちの一人の女の子が泰助に告白し、またしても泰助に彼女ができてしまう。


最悪だ…


 私は泰助に対する当てつけと、情報収集のために泰助と仲の良い男友達を選んでその子の告白にOKした。その男の子に興味は全くないが、泰助の情報は手に入る。


暫くして私が付き合った男の子(エセ彼氏)から情報が入った。


「泰助はあの子と別れたよ」


泰助が付き合い始めてまだ10目の事…

確かに10日で別れてくれたことは嬉しい、だけど私は何のために好きでもないエセ彼氏と付き合ったの?


この時は本当に思った。 一回死んで来いと…



別れた理由もエセ彼氏から聞いた。


「泰助が彼女に『おっぱい揉ませてくれ』って言ったのが原因らしいよ」


中学の時の「おっぱい見せてくれ」に比べて、高校では「おっぱい揉ませてくれ」に進化していた。


どうやらクズに磨きがかかったようだ。



 さてどうしよう… だったら私もこのエセ彼氏に用はない。

取り敢えず別れ話を始めたが、中学の時と違いなかなかしつこい。


あの手この手を使ってこれでだめなら最終手段を使おうと考えてた時にようやく別れてくれた。

取り敢えず最終手段を使わずに済んでほっとした。


あの技は爺ちゃんにも使用を禁止されていた禁じ手だから使いたくなかった。

でも、今度泰助が彼女を作ったら迷わず使おうと思った。



 別れた彼女との噂もあり、ようやく泰助の化けの皮がはがれておっぱい星人とよばれるようになり、泰助の周囲にいた女の子連中は消えていった。

ようやく私に平穏な時間が訪れる。



 だけど私の本当の願いは泰助から好きだと言ってもらうこと…

もう少しだけ泰助から言わせるように努力しようとそれから頑張ってきた。

だけどもう限界、妹の椿と佑助君を見ているともう我慢できない。


私もイチャイチャしたい!


私は決めた。計画の最終段階は強硬手段で行くことに…。

私と泰助の結婚計画… それはもう最終段階まで来てる。



 泰助、なぜ私が毎日のようにあなたの家でいると思ってるの?

それは私と泰助の結婚について具体的なプランをお母さんと相談するためだよ。


両親からの結婚の許可、それはとっくにもらってる。

泰助のお母さんに相談した時なんか「結婚したい」といった瞬間に「あげる」と言ってもらえた。


私の両親に相談したときも「いいよ~」… とっても軽いノリで許可してくれた。

今は何時結婚するか、結婚後にどちらの家の部屋を使うかの相談をしている最中。

全ての準備はそろった。


あと足りてないのは泰助の気持ちだけ。

でも明日、泰助は私と付き合うようになる。



 もともと泰助の気持ちの確認など本当は取る必要もなかった。

私は泰助と付き合おうと思えばいつでも付き合うことができた。


だけど、結婚することが決まっているのだから少しぐらい自由にさせてあげようかな…

そう思う気持ちもあって少し放置していた。

だけどもうだめ。


せっかくの高校生時代をこれ以上無駄にしたくない。

私も早くラブラブな高校生活を送りた~い。



 だから明日決行することに決めた。

それを今日、お昼の弁当を食べている時に泰助にも告知しておいた。


私は「付き合う相手は決まっているから」といった。その相手とは泰助、あなたのこと。

泰助は「相手の人って菫が言えばすぐに付き合ってくれるんだろ?」と聞いた。


それに対して私は「それは間違いないけど」と答えた。

泰助の気持ちも確認してないのになぜ泰助が了承すると私が勝手に言えるのか?


答えは簡単


私は泰助を10秒で墜とせる。

墜とすと言っても女の魅力で墜とすのではない。


私は10秒で泰助の意識を墜とすことができる。

出来れば使いたくなかったけど「力技」で泰助にYesと言わせる。


やろうと思えばいつでもできたことだけど…


一応泰助のお母さんにも泰助を墜とす許可は取ってある。

お母さんに相談した時も「どうぞ~」と直ぐに許可を貰えた。



そして私は決断した。

明日泰助に私と付き合うことを了承させようと…

泰助を絞め上げれば多分10秒以内に良い返事がもらえると思う。



 そんなふうに考えてたんだけど…

だけど予想外の問題が今日発生した。


席替えで泰助の隣になった女の子、あの子を見る泰助の目…

私は泰助のあんな目を見たことがない。


泰助は間違いなくあの子のことを気に入っている。しかもかなり…

ヤバい… これは想定外だ。


この状況で泰助を絞め上げて果たして泰助は本当に降参するか… ちょっと不安だ。

泰助はどうせ彼女のおっぱいが気に入ったのだろう。

この状況で泰助を絞め上げても彼女のおっぱいへの執念があれば泰助は死んでも降参しないかもしれない。


あいつはおっぱいのためなら死ねる奴だ。


どうしよう…

少し様子を見ようかな。


また「おっぱい揉ませて」といって、直ぐにあの子に相手してもらえなくなる可能性も大きいし…

でも… でももし彼女が「いいよ」って言って泰助が彼女のおっぱいを揉むようなことがあったら…


その時は… ごめん、泰助… 死んで。



 大体そんなにおっぱいを揉みたかったら私のを揉めばいいのに…

私だったら好きなだけおっぱいを揉ませてあげる… どうせ未来の旦那様なんだし。 キャッ…


前は中学生だったから恥ずかしかったけど… 今は高校2年生だし… いいよね。

周りの女の子でももうHしちゃってる子もいるぐらいだし…


でも、どうしてあれだけおっぱい好きな泰助が私にだけは揉ませろって言ってこないのかな?

私のおっぱいも自慢じゃないけど結構いけてると思うんだけど…。



 泰助だったらいつでもおっぱいを揉ませてあげるけど、但し条件がある。

私と付き合ってることは当然のことだけど、やっぱり順番を守って欲しい。


キスもしたこともないのに好き放題おっぱいを揉まれるのもやっぱりおかしい。

やっぱり、まずキスをして~ それから愛が深まって~ それからのおっぱい… 普通そうだよね。


早くしないと妹の椿に先にキスをされてしまうし…

姉としての威厳と面目を保つためにもまずは早く泰助とキスしなければ…



とにかく今はよく状況を観察しよう。

泰助… ここに良いおっぱいがあることを忘れちゃだめだよ。えへっ…



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