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 妖精を掴まえて壁に投げつけた後、ツァベナはギルドへ向かった。



《閉店》



「……だよなあ」


 ツァベナはがくりと肩を落とすと、妖精に声をかける。


「……おい、バカ妖精。

 どうにかならんのか?」


『一応、“指向性ぱろぷんて”て言う魔法があるのかも~!』


「指向性ぱろぷんて……何それ」


『何が起こるか分からないけど、取り敢えずギルドを開けることが出来る魔法なのかも~!』


 ツァベナは頭を抱える。


「嫌な予感しかしないぞ……!」

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