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魔法少女☆旅行(14)
「きゃんっ可愛い!!」
キャットハウスの中にある触れ合いコーナー。
自由に猫に触ったり抱いたりできるその一角。
完全にダメ人間と化してる舞香がいた。
かれこれ1時間近くこうして猫とじゃれあっている。
「お~い舞香、そろそろ……」
「あっ、そんなとこ触っちゃ駄目ですってば……
やん、くすぐったいですぅ……」
「舞香さん?」
「はぁっん……ん。
もう……あっ……」
……なんだろう。
猫と戯れる美少女。
そのシーンだけ切り取れば微笑ましい場面なのに、切なげな喘ぎが交じる舞香の嬌声を聞いてると、何だか背徳感というか後ろめたさを感じる。
現に今も、通り過ぎる男性の幾人かが気まずそうに目線を逸らした後、再びさり気無さを装いながら舞香を見ていた。
中には前傾姿勢になっている者もいる。
同じ男のよしみだ。
理由は問うまい。
「ほら、行くぞ」
「あっ待って! お願い!!
わたし、何でもするから……
だから、だから抱かせてぇ~~~~!!」
愁嘆場の様な無様さを晒す舞香の首根っこを掴み、俺達は男性比率が無駄に高まったキャットハウスを後にするのだった。




