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プロローグ
『・・・ねぇ先生、私あの頃の事恨んでなんか居ませんよ。』
好きとか嫌いとかじゃない、ただ感覚で繋がってました。だから恨みようが無いのです。
先生もきっと感覚で繋がってましたね?
先生は感覚で生きる人でしたから。
倫理とか道徳とか関係無しで、ひたすら本能のみでした。本能の中に精神の繋がりと言うのが、
有ると言ってしまえば有りました。
私には・・・多分。
先生を恨んでお願いしたわけではありません。
ただ、純粋に素直に高校生の頃の私のことを1番よく知っているのは先生だと思ったから、
お願いしたのです。